2日間の深いディスカッションで具体的なSAP on Azureの姿を明らかにする

それではマイクロソフトとしては、SAPの稼働環境でクラウドを選ぶ企業に対しどのようにアプローチしているのか。マイクロソフトの営業担当が顧客のSAPのクラウド化の要望を聞きつけ、SAP on Azureのメンバーが説明に赴くことも多い。そこからSAP環境の状態を示すSAP Early Watch Alertのレポートをもとに、既存環境のアセスメントを行い、Azureを動かすとこうなるといったことを説明する。
次のステップでは、AzureでSAPを動かすための「アーキテクチャ・デザインセッション」を行う。これは1日から2日程度の時間を使いSAP on Azureのための深いディスカッションをするもの。
「Azureの上で具体的にSAPの環境をこう作り運用していきましょうという話をします。アーキテクチャ・デザインセッションは無償で提供します。これには顧客のSAP環境を運用しているパートナーも参加し一緒に考えることもあります」(池本氏)
「パートナーがきっかけになり、顧客とのアーキテクチャ・デザインセッションを開催するケースもあります。SAPの導入自体はパートナーに行っていただくため、パートナーとの協業体制はとても重要です」(家田氏)
また、SAP on Azureのチームではセミナーやウェビナーを開催しており、それらに参加しSAPのAzure化に興味を持ってもらう場合もある。クラウドワークショップというイベントを東京、大阪をはじめ名古屋、福岡、金沢でも実施している。ここではSAP on Azureの説明をするだけでなく、グループワークも取り入れリアリティのあるディスカッションが行われる。さまざまな形でSAP on Azureのメンバーと接点を持ってもらう。こうして、SAP環境のAzure化を進めるきっかけを提供するのだ。
「SAPのクラウド化を検討している顧客は、SAPの言葉(SAPの専門用語)でディスカッションしたいと思っています。SAPの専門家である我々が、かなり早い段階で顧客と会話するようにしています」(池本氏)
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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