そもそも、クラウドサービスとは?
「クラウド」、「クラウドコンピューティング」、「クラウドサービス」等、様々な呼称が存在するものの、今やクラウドサービスという言葉・サービスはITに関連した業務に従事していない人にもなじみがあるものであり、一般的になったと言っても差支えないと思われます。
しかしながら、クラウドサービスとはそもそもどのようなサービスなのでしょうか? 各種の団体や省庁がクラウドサービスの定義を行っていますが、そのような定義も踏まえてクラウドサービスを一言で表せば、次のようになると考えます。
サービス利用者がネットワーク経由でクラウドサービスに接続可能な環境さえあれば、「どこで」、「どのように」サービスが提供されているかを意識することなく、必要な時に、必要な量のサービスが利用可能なもの
それゆえに、ビジネスでクラウドサービスを利用する際には、オンプレミスと比較して、以下のようなメリットがあることが知られています。
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表1:クラウドサービスとオンプレミスの比較
一方で「どこで」、「どのように」サービスが提供されているか意識する必要がない故に、オンプレミスのシステムを利用していた際には、自明あるいは社内に問い合わせれば識別可能であった、以下のような情報がクラウドサービスを利用する際には分からない可能性があります。
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表2:オンプレミスでは識別可能な情報