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生まれ変わる日比谷で新たな消費者体験を体感せよ――未来のショッピングを支えるMicrosoft Azure

「Putmenu」アプリから、注文も会計も待ち時間も要らない

 地下2階の「リンガーハットトーキョープレミアム」で、6月1日からスマートフォンアプリ「Putmenu」から注文と決済ができるようになった。スマートな飲食体験ができる。 

 アプリから飲食店を選ぶと、メニューが表示され、スマートフォンから注文ができる。使い勝手は一般的なショッピングサイトとほぼ同じだ。商品を選んでカートに入れて、決済すればいい。決済方法はクレジットカードだけではなく、キャリア決済、アリペイ、Apple Payなどから選べる。

写真:スマートフォンアプリ「Putmenu」から注文と決済が可能[画像クリックで拡大表示]

 注文や決済の流れは一般的なショッピングサイトと同じだが、実際に店舗に近づいたら初めて注文が完了する仕様になっている。店舗に設置したビーコンでお客様が注文可能な圏内にいるかを判定している。

 「Putmenu」では注文と決済のほかにも機能がある。12カ国語対応しているため、外国人観光客もメニューを様々な言語で見ることができる。翻訳はAzureの翻訳サービスを用いているため自動で実施される。店舗が何種類ものメニューを用意する必要がない。ほかにもユーザーはアプリにアレルギーを登録しておくことで、指定したアレルギー物質が含まれるメニューがすぐ分かるようになっている。また、フードコートのような場合では、料理ができあがったことをスマートフォンに通知できるため、呼び出しのための端末が不要になる。  

 飲食店としては、注文や会計にかけるコストを減らし、外国人観光客にもアピールできて、売上アップを実現できる。導入に必要な機器は専用タブレットとプリンタのみで、比較的簡単に導入できるようになっている。またアプリを通じてデータを収集できるため、ビジネスの可視化にもつながる。  

 顧客は注文や精算で待たずにすみ、ストレスが減る。フードコートでは何度も席を移動することができない親子連れには好評だ。

新しい顧客体験は経済的な効果を生む

 日本マイクロソフトのパートナーとして、日比谷シャンテにおける近未来の消費者体験を支援したのが株式会社モメンタム ジャパン。同社では「Physical(物理や現実)」と「Digital(デジタル)」の造語となる「Phygital」をキーワードに掲げ、企画開発から導入・運用までをコーディネートする専門チーム「PHYGITAL EXPERIENCE Lab(フィジタル エクスペリエンス ラボ)」を設立し、現実世界とデジタルを融合した新たな消費者体験を提供している。  

 同社の宮本泰弘氏は「新しく、良質な体験をした顧客はそのブランドへの好感度を高めることが分かっており、また、良質な体験は良質な情報拡散にも繋がります」と話す。海外では、例えばVRでフットボールチームの選手と同じ視界を観客が体験することで、よりそのチームや選手への愛着を高めることに成功している。愛着はブランドへの経済的な効果を確実に高めることにもつながる。  

 生まれ変わりつつある日比谷では新たな「日比谷のファン」が生まれ、将来のイノベーションの萌芽も生まれようとしている。

株式会社モメンタム ジャパン 問い合わせ先

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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