サイバー脅威は悪化の一途
「Phishing Simulation and Security Awareness」の記者発表において、日本プルーフポイントの代表執行役社長であるフェゼック・ローン氏は、現在のサイバー脅威動向は「悪化していることは間違いない」と指摘した。具体的な動向として「マルウェアキャンペーン(攻撃)のボリュームの増大」「ランサムウェアの変種・亜種の急激な増加」「ソーシャルエンジニアリングの巧妙化」「URL誘導型の再来」「洗練されるクレデンシャルフィッシング攻撃」「ビジネスメール詐欺(BEC)の収益性の高さ」を挙げた。
メール対策ひとすじに取り組んできた同社では、次世代型メールセキュリティ対策として、ゲートウェイで悪意のあるメールをブロックする「Email Protection」、クラウド型サンドボックスを中心とする脅威検知およびブロックを行う「Targeted Attack Protection」、メールの自動検疫により脅威の封じ込めを自動化する「Threat Response Auto-Pull(TRAP)」を提供している。
フェゼック氏は、「メールによる脅威を100%止めることはできない。そのため1分でも早くレスポンスすることが大事」と語る。今回、同社が新たに提供を開始する「Phishing Simulation and Security Awareness」は、同社が2月に買収を完了したWombat Security Technologies社のフィッシング対策ソリューションを取り入れており、プルーフポイントとして新たな分野へのチャレンジになるとフェゼック氏は述べた。