SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press(AD)

セントラル短資FXがOracleデータベース基盤にオールフラッシュストレージを採用した理由

2ラック削減できて月に50万のコスト削減 パフォーマンスも向上

 結果としてどう変わったか。Oracle RACはそのまま、2ノード環境を8セットから、2ノード環境を6セットに変え、ストレージは全てXtremIOに切り替えた。構成変更でサーバー台数が減っただけではなく、付属するインターコネクト用スイッチやFCスイッチなどが共有できて、物理ラックの本数が4本から2本になった。

 ラックの本数が減ったことは大きい。場所をとらなくなっただけではなく、運用コストを月に50万削減できたという。清水氏は「ストレージをXtremIOに変えても、コスト的に釣り合います」と話す。

 パフォーマンスも向上した。これまでは使用していたストレージに依存して安定しているが若干遅い環境と、普段はそれなりに早いがログスイッチなどのIO負荷が高まるとレイテンシが悪化する環境という微妙な状態だった。しかしXtremIOに変えて統合してからは「安定して速くなりました。(データベース側でチューニングすることなく)ストレージを変えただけなのに」と清水氏。

 アプリケーションチームからは為替レート変動時の書き込みが4~5msから2~3msへと短縮され「速くなりましたね」と好評だという。実際にSTATSPACKで比較すると、「log file parallel write」は約半分、「log file sync」は約1/4になり、パフォーマンス向上できたのが見てとれる。

 最後に清水氏はXtremIO購入時の注意点をいくつか挙げた。細かいことかもしれないが、見過ごすと意外と致命的なので重要だ。まず「基本的には200V電源が必要であること」。200V電源が確保できずに断念するケースもあるようだが、セントラル短資FXでは「ディスク本数が少なかったため100V電源で足りました。基本は200V電源が必要ですが、100V電源でも足りることがあるので、Dell EMCの担当者さんに確認してみてください」と清水氏。

 もう1つは「XtremIOは大きい(長い)」。同社が使う奥行き1mのラックだと、XtremIOははみ出してしまう。そこでブラケットを挟み、XtremIOをラックの前方方向にずらすことで、無事にラックに搭載できたという。ただしその経緯でちょっとした計算違いがあり「かっこいいフロントベゼルを取り付けられなかった」(清水氏)。性能には全く関係ないが、見た目がむき出しになってしまい、そこがちょっと口惜しいのだとか。これも基本的かつ忘れてはいけない物理設計に入るのかもしれない。

ブラケット利用例
ブラケット利用例

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/11544 2019/01/07 06:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング