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好評により拡大開催!当事者目線で世界のセキュリティ最先端事情が共有される場を作るJPAAWGの思い

JPAAWG 2nd General Meetingの見どころ紹介

最新動向、事例、旬なネタ……豊富なプログラム構成

――日本で開催される第2回のジェネラルミーティングについて、見どころを教えてください。

櫻庭氏:プログラムについては、今後もアップデートが続きますが、イベントサイトで最新情報を確認していただけます。基本的にはモバイルとDDoS対策、アカウント管理やメールサーバの踏み台問題、ドメインハイジャックなど、今何が起きているか、その手口と対策といった内容が中心です。

 また、今回もM3AAWGからスピーカーを招待しているほか、新しい試みとして、若手や専門外の方が参加できるトレーニングを提供します。これは裾野を広げたいという意味もあって、私たちがターゲットとしているメールやDNSに関して基礎からお話をしていきます。基礎を踏まえた上で、最新の送信ドメイン認証技術やDoH、DoTの話をセッションで展開します。

 さらに、ホスティングも含めた不正対応ですね。悪い人は勝手に入ってきてオンラインでサインアップして使う。いろいろ対策はありますが防ぎようのない部分もあります。そこで、どう検知するか、起きた後に何をすべきかという議論は、共有化できる知見です。

 もう一つの新しい試みとして、オープンラウンドテーブルがあります。これはM3AAWGでも行われているのですが、関心のあるテーマごとに自由に人が集まって、小グループを作って議論するという場です。解決しようとしているテーマが非常に多岐にわたるので、盛りだくさんです。

加瀬氏:マルチトラックのうち1トラックはトレーニングセッションにして、いろいろな講師の方を呼んで、なるべく初歩的なところから日本ではまだ知られていないことまで教えてもらいます。たとえば、メールのヘッダの勉強や、DNSを基礎から勉強する、あるいはCSIRTがどういったツールを使って調査をするのかといった専門的なところまでカバーしていきます。

 それから、プログラムには3つのカテゴリをまんべんなく入れたいと思って作っています。その3つは、最新動向、事例の紹介、そして今起きている危機です。そのカテゴリに合わせてセッションを並べているイメージですね。いろいろな切り口のセッションがあるので、様々なものを持ち帰ってもらえると思います。

櫻庭氏:日本は特に、インフラを支えているエンジニアやオペレータが、あまり日の目を浴びていない、苦労されている割にはあまりリスペクトされていない印象があります。また、モバイルはモバイルで一般の事業者にはわからない固有の問題を抱えていたりします。

 そういった方々にぜひ集まっていただいて、お互いをリスペクトしつつ、理解しつつ、共通の問題は一緒に解決していく。そういった場を作って舵を切っていくことで、インターネットの世界もうまく回る気がします。夢みたいな話ですが、そういう場にもしていきたいですね。

――来場者へのメッセージをお願いします。

櫻庭氏:日本のエンジニアがグローバルのエキスパートと話をする、あるいは議論するという機会は少ない気がします。実際にそういう機会があっても、そこで得た情報をきちんと自社などにフィードバックすることも難しいと思います。

 ジェネラルミーティングでは、M3AAWGのグローバルの当事者が参加しますので、たとえばグローバルと日本の格差がもしあるとしたら、それを解消していく、自分たちも同じ悩みを抱えていたら共有して議論するのもいいでしょう。同時通訳も用意するので、英語が難しいという人も安心して来ていただけます。ぜひ気楽に来ていただいて、最先端の状況に触れて欲しいと思います。

加瀬氏:今回、併催する迷惑メール対策カンファレンスもそうなのですが、スポンサーがいてその製品を紹介するというカンファレンスも重要ですが、今回は迷惑メール対策カンファレンスと同じように、基本的にはジェネラルな話をメインにします。製品によらないニュートラルな知識を得るという意味では特徴があると思います。

 一方で、スポンサーがランチセッションのような形で自社の製品を紹介する場も用意していますので、ビジネスでも活用できます。翌週の11月16~22日には、シンガポールでIETFという規格を考える会議がありますので、JPAAWGと合わせて出張する欧米企業も多いと思います。多くの人との出会いの場にもなるでしょう。海外の最新技術や最新動向だけでなく、トレーニングもあるので、いろいろなレベルの参加者にそれぞれ持ち帰られるものがあると思います。

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この記事の著者

吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://enterprisezine.jp/article/detail/12478 2019/10/11 11:00

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