HPは11日、Brocadeのダイレクタースイッチ、暗号化スイッチなどの製品のOEM供給をうけ、仮想化環境における中規模ストレージの統合管理製品を販売することを発表した。
発表されたのは、「HP StorageWorks DC04 SAN Director」、データ暗号化スイッチ「HP StorageWorks Encryption SAN Switch」、暗号キー管理アプライアンス「HP StorageWorks Secure Key Manager」の3機種だ。
仮想化環境によってサーバー統合が進む中、データセンターや企業ITの現場では、既存のストレージ環境、SANなどとの接続、管理も課題になっている。中規模以上のSAN環境では、ストレージ群を統合管理する高機能スイッチを使うことがある。
「DC04 San Director」は、9Uラック筐体に4つの拡張スロットを搭載し、8Gbpsファイバーチャネル(FC)を16~192ポート搭載している。各帯域FCに加えFICON、FCIPなどのプロトコルもサポート(FCoE対応予定あり)し、ポートごとに帯域やパスを制御するQoS機能も備えている。
「Encryption SAN Switch」は、32ポートのスタンドアロンスイッチと16ポートのダイレクター用ブレードの2モデルがあり、96Gbpsの暗号化処理能力を持つ。暗号方式はAES-256-XTS/GCMに対応している。
「Secure Key Manager」は上記2つの製品と連携し、暗号キーを一元的に管理するアプライアンス製品となる。
製品出荷は4月上旬を予定している。