ブラックラインが提供する6つのソリューション
――今回はBlackLineの製品について詳しく聞かせていただくつもりです。まず、製品の機能構成から聞かせてください。
石川:BlackLineは「勘定照合」「タスク管理」「差異分析」「マッチング」「仕訳入力」「インターカンパニーハブ」の6つの機能モジュールで構成されています(図1)。
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勘定照合
預金勘定の残高と銀行口座の残高を照合するなど、各勘定科目における残高照合プロセスの自動化と標準化のためのツールです。例えば、前払費用は1年分を一括して支払いますが、費用計上は毎月行います。毎月変化する残高の確認をExcelでやると、新しい取引が増えるに従って煩雑になりやすく、ミスも増えるのですが、BlackLineであれば効率的に照合を行うことができます。 -
タスク管理
Webベースでカスタマイズが可能な経理タスクの管理ツールです。階層構造のタスクリスト、役割別ワークフロー、リアルタイムのダッシュボードを使い、必要な証憑・証跡類を添付することで、締切りが設定されている各種タスクを把握し、処理を進めることができます。 -
差異分析
会社設定のルールに基づいて著しく変動した勘定科目を自動的に特定し、比較分析をサポートするための機能です。例えば売掛金残高の推移や前年度比を見て、新しい顧客との取引が始まったことを確認する使い方ができます。 -
マッチング
大量の取引の照合を行う機能です。例えば取引先からの入金の消し込み、東京本社の債権とロサンゼルス拠点の債務のような親会社と子会社の取引明細の突合は、Excelで行うことの多い処理です。BlackLineであれば、夜間にマッチングの自動判定を行うよう設定しておき、出社したら一致しなかった例外取引を確認し、差異の原因追及に専念できます。通常は月次や四半期で行う処理ですが、日次で行うことができるようになるため、業務の平準化が可能になるのです。 -
仕訳入力
ERPにもある機能ですが、BlackLine側から仕訳を入力するとことで仕訳の進捗管理を行い、証憑・証跡類を仕訳に直接添付することが可能です。勘定照合やマッチングと連動した自動仕訳を使用すれば、マニュアル作業を軽減し、決算自動化を強力に推し進めることができます。 -
インターカンパニーハブ
関係会社間の内部取引を入り口からコントロールし、親会社の仕訳と子会社の仕訳を同時計上することで、取引記録の正確性を向上させ、債権債務の相殺消去やネッティングを効率化するための管理ツールです。ERPの異なる関係会社間でも使用できるので、特に海外子会社との内部取引の処理の自動化でマニュアル作業の負担を軽減できます。
ブラックライン主催:経理・財務向けDXイベント「BeyondTheBlack TOKYO 2020」
日時:2020年8月26日(水)13:00~17:35、27日(木)10:00~17:45 「Modern Accounting Experience ~リモート決算から始める企業変革~」をテーマにオンラインで開催(無料)くわしくはこちら