デジタル変革に注力できる マイクロソフトが語るAzure Expert MSPパートナーの魅力
2つの新しい認定制度、その優位性を探る【前編】

ITシステムの導入や更新の際に、運用基盤としてクラウドを第一の選択肢とするクラウドファースト。この考え方が、多くの企業や組織で定着している。また一方で企業は、継続的な成長を目指すためデジタル変革にも急ぎ取り組まなければならない。このために必要な俊敏性を得るためにも、クラウドは今、欠かせない存在となっている。一方で、自社だけで安全なクラウド移行を実現することは簡単ではない。そこで、重要になってくるのがパートナーの存在だ。独自のパートナー戦略や新しい認定制度を打ち出しているマイクロソフトに、その意義や優位性を2回にわたり訊いた。
より高度なマネージドサービスパートナーの能力を証明

マーケティング戦略本部 本部長 猪瀬森主氏
自社のシステムをクラウドへ移行する際に、その成功の鍵をにぎっているのがクラウドに精通した人材だ。クラウドの柔軟性、俊敏性のメリットを十分に発揮するには、自社内にクラウド活用の人材を育成し確保すべきだろう。しかしながら、優秀なクラウド人材はどの組織でも不足気味。そのためクラウド上での新規システムの導入や構築、運用のノウハウを有するパートナー企業の支援を、適切に得ることがデジタル変革を進める企業にとって重要となっている。
たとえば、Microsoft Azureを活用してデジタル変革に取り組む企業に対し、マイクロソフトはクラウドベンダーとして様々なサポートを実施している。その中では企業がパートナーの力を借りてクラウドのメリットを享受できるようするため、クラウドパートナーに対しても多様な支援を提供する。
企業はクラウドを活用する際に、自分たちの目的に最適なサポートをしてくれるパートナーを、確実に見つけたいと考えるだろう。そのためにマイクロソフトでは、パートナーのノウハウやスキル、専門性などの特長を明確にする「Microsoftコンピテンシー」制度を設けている。
これはパートナー企業が1つまたは複数の専門ビジネス分野において、質の高いソリューションを提供できる実績と専門知識があることを証明するものだ。このMicrosoftコンピテンシーは、顧客企業をサポートする能力が高いMicrosoftパートナーだけに付与される。
必須条件を満たすことで一貫した能力と業務への取り組み姿勢を証明する「Silver コンピテンシー」、Microsoftソリューションの各分野でクラス最高の能力を備えていることを証明する「Gold コンピテンシー」の2つを、マイクロソフトではパートナー企業に付与してきた。加えてさらに高度なパートナーの能力、専門性を証明するものの1つとして「Azure Expert MSP(マネージド サービス プロバイダー)」の認定も行っている。

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Azure Expert MSPは、Microsoft Azureのマネージドサービスを提供するパートナーに対し、その高い能力を証明するものだ。「顧客企業は自社のクラウド環境をAzure Expert MSPの認定を受けているパートナーに、安心して預けることができます。そして自分たちは、デジタル変革に注力できるようになります」と言うのは、日本マイクロソフト パートナー事業本部 パートナーマーケティング統括本部 マーケティング戦略本部 本部長の猪瀬森主氏だ。Azureにシステムを導入した後の運用を、いかに安心してパートナーに任せられるか。「そのお墨付きが、企業から求められています」と言う。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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