今回は、サイバー演習の種類にはどのようなものがあるかを見ていきましょう。
サイバー演習の種類は、様々です。目的や対象者によっても異なりますが、実はサイバー演習に確固とした呼び方はありません。米国のHSHEEP(Homeland Security Exercise and Evaluation Program)はサイバー演習の種類や手法を図表1-8のように定義づけています。
セミナーやワークショップなどもサイバー演習の種類の一つとして定義しています。ただ、当社がサイバー演習の支援を提供する際には上記の仕分けでは、具体的に何をするのか伝わりにくいので、演習の種類を次(図表1-9)のように定義しています。
大きく机上演習と実働演習に分かれるのが一般的で、最もわかりやすいと思います。これはコンサルティングの過程で名づけたものです。実際には同じ手法でも別の名称であることや、これ以外の手法も存在します。
それぞれの演習の目的や特徴、ポイント等を紹介していきましょう。