今回は、「背景」についてお話します。提案を要求する背景をRFPで明らかにしておけば、ベンダーからより良い提案を引き出すことができますし、余りにも的を外した提案を抑制することができます。
RFPのざっくりした目次
では、今回から実際のRFPにどんなことを書いていくのかを手順を追って考えていきましょう。まずは、ざっくりした目次からです。
1.RFPの背景等
1.1 依頼の背景
1.2 目標の姿
2.事務手続きについて
2.1 提案作成前の手続きについて
2.2 提案書の提出と評価について
2.3 その他の留意事項
2.4 問合せ窓口、提案書提出先
3.要求
3.1 希望する業務フロー
3.2 想定されるデータ構造
3.3 想定する帳票類
3.4 その他の要求等
4.ご提出資料について
4.1 ご提出資料の構成について
4.2 ご提出資料概要
ここで挙げたものが全てではありません。RFPには決まった目次項目があるわけではないのです。いろいろな形があります。しかし、いずれにしても目的は、「ITベンダーに良い提案を持ってきて欲しい」ということになります。
ですから、そのために、どの項目を書くべきかを考えていけばいいでしょう。
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- この記事の著者
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佐川 博樹(サガワ ヒロキ)
中小企業診断士。大手電機メーカの生産管理システム企画構築、関連会社のシステムコンサルティング、メディア企業向けセールスエンジニアを経て独立。現在は、中小零細企業向けのシステム導入コンサルティング、ネット活用、各種経営支援を行っている。中小企業診断協会 東京支部 城南支会 常任理事、NPO法人東京城南中小企業診断士会 常任理事。
・著者のホームページ※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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