ここ数年間にわたり、DXはビジネストレンドとしてあらゆる産業界で注目を集め、昨今では多くの企業が経営課題として認識するに至った。2020年以降急速に拡大したコロナ禍によってプロジェクトが停滞する例もあったが、リモートワークやコンタクトレス(非接触)が普及するなかでITやデジタル技術の価値が再認識されたことで、DXはさらに加速すると見られる。ビジネス上の競争優位へ向けて、デジタル技術やデータを活用する動きが強まっている。企業の関心もオンライン会議や電子契約といったワークスタイルに関わるものから、デジタルマーケティング、さらにはスマート工場や自動運転といったデジタルビジネスの領域に徐々に拡大するであろう。そこで、本連載では、デジタルビジネスに焦点を合わせて、企業が採るべき戦略について考えてみたい。コロナ禍を経た新たな経営環境において、「デジタル」はどのような意味を持つのか、まずはその位置づけから見てみよう。
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金谷 敏尊(カナヤ トシタカ)
株式会社アイ・ティ・アール 取締役/リサーチ統括ディレクター/プリンシパル・アナリスト、英国MBA(経営学修士)、IoTエキスパート(MCPC認定)、BATIC Accountant(国際会計検定)、ITIL Foundation(EXIN)青山学院大学卒業。英国Anglia Ruskin University M...
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