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フィッシング被害にあわないためには、“意識の変革”が必要に 有効的な対策法とフィッシングに気づくポイント

edited by Security Online   2021/06/10 08:00

 巧妙化するフィッシングは、ログイン情報を盗むという本来の目的にとどまらず、さまざまなサイバー攻撃のきっかけとしても利用されるようになっている。従来のフィッシング対策では検知が難しくなっており、人の意識にも変革が求められる。今回は、有効なフィッシング対策について紹介する。

フィッシングがさまざまなサイバー攻撃のきっかけに使用される

 フィッシング攻撃は増加の一途をたどっており、様々なサービスや興味を持たれるニュースを悪用するほか、不在配達や購入確認といった「早急に対応しないといけない」と思わせて判断力を鈍らせるなど、巧妙化も進んでいる。その本質は文章で人を騙すことであり、サイバー犯罪者にとっては投資対効果の高いサイバー攻撃といえる。

 サイバー犯罪者にとってフィッシングは手軽である。たとえば脆弱性情報を常にチェックして、新たに公表された脆弱性情報を元に攻撃コードを生み出したり、企業システムの穴を探して攻撃手法を練ったりする必要がない上に、アンダーグラウンドにはフィッシング用のツールやサービスもたくさんある。

 また最近では、複数の手法を組み合わせたサイバー攻撃が一般的になっており、その初期段階にフィッシングを使用するケースが非常に増えている。具体的には、フィッシングの手法で企業のアカウントにログインする情報を盗み出したり、マルウェアに感染させようとしたりする。

 サイバー犯罪者はフィッシングの手法によって企業内に侵入し、必要なマルウェアやツールを送り込みながら横移動を行い、ドメインコントローラー(DC)やActive Directoryサーバー(AD)を不正操作して重要なデータにアクセスできる権限に昇格させ、データを盗み出す。数年前の標的型攻撃の手法が一般化していることからも、サイバー犯罪の進化がわかる。

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著者プロフィール

  • 伊藤 利昭(イトウ トシアキ)

    Vade Secure株式会社 カントリーマネージャー   2020年1月に就任し、日本国内におけるVade Secureのビジネスを推進する責任者です。これまで実績を重ねてきたサービスプロバイダー向けのメールフィルタリング事業の継続的な成長と、新たに企業向けのメールセキュリティを展開するにあたり、日本国内のパートナーネットワークの構築に注力しています。   1982年に國學院大學 経済学部を卒業後、日本のシステムインテグレーターにてシステム技術者、事業企画等を担当、その後外資系ソフトウェア企業に転身。スターリングソフトウェア、RSAセキュリティ、F5ネットワークスにおいてマーケティング&ビジネスディベロップメント部門を統括しました。2010年からはシトリックス・システムズにてマーケティング、ビジネスディベロップメント、アライアンス部門の統括、モビリティやクラウドなどの新規事業分野の立ち上げ、ディストリビューション部門の責任者を務めました。2017年にはPulse Secureのカントリーマネージャーとして、日本および韓国市場における販売拡大に尽力し、働き方改革、在宅勤務を推進するソリューションの浸透をパートナー企業とともに進めました。

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