第1回ではRFPの概要を考え、第2回ではRFP全体の目次と背景について考えてきました。今回は、背景に続いて「手続き」に関して考えてみましょう。
RFPに「手続き」を書くのはなぜ?
RFPに書くべき手続きとは何でしょうか。結論から言えば、いわゆる事務手続きです。では、なぜ事務手続きについてRFPに記述するのでしょうか。その理由を見ていきましょう。
なお、事務手続きはRFPと切り離して別冊とすることもできます。RFPそのものは背景と要求だけに限定して作り、手続きについては別資料として提供するわけですね。これは、読者の所属する組織などの性格に応じて選択してください。
理由1:作業とスケジュールが整理される
必要な作業内容とスケジュールを書くことによって、情報を整理することができます。
提案をする側だけでなく、提案を受ける側にとっても、やるべきことが明確に整理されていることは有益です。事務手続きがはっきりしないままに進めると、提案のプロセスがバタバタしてしまいます。
良い内容のものを作ろう、素晴らしい提案を受けよう、と考えているのであれば、余計なことを考えずにスッキリと作業を進めることができる環境が必要です。そのためにも、事務手続きは事前に構築しておいた方がよいでしょう。

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佐川 博樹(サガワ ヒロキ)
中小企業診断士。大手電機メーカの生産管理システム企画構築、関連会社のシステムコンサルティング、メディア企業向けセールスエンジニアを経て独立。現在は、中小零細企業向けのシステム導入コンサルティング、ネット活用、各種経営支援を行っている。中小企業診断協会 東京支部 城南支会 常任理事、NPO法人東京城南中小企業診断士会 常任理事。
・著者のホームページ※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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