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DX推進に欠かせない「経営トップのメッセージ」と「データ仮想化」と「アジャイル思考」とは? ゲスト:株式会社ジール 石家 丈朗氏、株式会社データ総研 藤生 尊史氏

edited by Operation Online   2021/07/05 10:00

データ仮想化で実現する、データドリブン経営とアジャイル思考

──DXの取り組みを開始する時点では、目指すゴールに到達するための要件を細かく決められない。大きなゴールの方向性を決めつつも、アジャイルに軌道修正しながら進めていく。そのことは、経営者も現場も肌感覚として分かってはいる。であればそこに訴求していけばいいと。

石家:そう思います。経営環境は常に変化していきます。その変化にどうやって追いついていくのか。そういう疑問を、経営者ほど感じているのではないでしょうか。

 ただ、実際に現場で情報システムを任されている部門の方々は、いろいろなデータが散在し、様々な種類のデータが山ほどある。それらを物理的にかき集めようにも難しいし、回収したデータも正確性が担保されていないなど、様々な課題に直面しています。

 ここには「発想の転換」が必要です。データを物理的に全部集めよう、統合しようとすること自体が限界にきているのです。発想の転換をする、現実的な選択肢が「データ仮想化」です。

──では、DXにとってのデータ仮想化のメリット、仮想化プラットフォーム「Denodo」について教えてください。

石家:原則的にはデータは元にあった場所に置いたままで、「販売・会計システム」「EC・SaaSシステム」「物流・配送システム」「製造・生産管理システム」などにあるデータソースと「マーケティングオートメーション」「経営ダッシュボード」「需要予測」などのフロントエンドとの中間に、「データ仮想化レイヤー」を置くのがデータ仮想化のイメージです。

 現場の方々はそのデータ仮想化レイヤーに必要に応じてアクセスする。物理的には、データ仮想化レイヤーにはデータはないのですが、現場からのリクエストに応じてデータソースから必要なデータを持ってきて現場に返す。ですから、データベースを活用する現場の方々から見たら、大きなデータウェアハウスがあたかもあるように見え、実際にデータを抽出し、活用ができるのです。ソフトウェア的にはパフォーマンスが出るような様々な工夫が施されています。

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 データ仮想化レイヤー内では、データを活用するための様々な「ビュー」を論理的に定義していきます。「ビュー」とは、ひとつまたは複数のデータの格納領域から特定の条件に基づいて一部のデータを抜き出し、あたかもひとつの新しいテーブルのように表したものです。「ビュー」をたくさん作りすぎてしまうと、データ仮想化プラットフォームを活用するユーザーにとっては、どこにどういう情報があるのか分からなくなってしまいます。そのため、データ仮想化プラットフォーム「Denodo」には、「データカタログ」という機能を標準で搭載しています。

 これは、どこにどんな情報があるのかをWebブラウザを使って検索できる機能です。この機能があることで、人の手を介さない、いわゆる「セルフサービス化」を促進することができます。

 もうひとつの特徴は「セキュアな環境」です。いろいろなデータに接続できて使えるようになったとしても、セキュリティが担保されていないと実際には使えません。物理的にデータウェアハウスを作り、フロントにBIツールをつなげてデータ活用するという従来のアプローチでは、データウェアハウス側でもダッシュボード(BI)側でもセキュリティ設定をしないといけません。「Denodo」では、データ仮想化レイヤーで集中的にセキュリティ設定をするだけで、セキュアな環境下での様々なデータ活用を実現します。そのことにより、運用負荷軽減にもつながります。

──散在するデータを仮想的に一箇所に集められ、なおかつセキュアな状態でデータガバナンスが可能になり、経営の判断に資するものを抽出できるわけですね。

石家:そうです。実際にはデータは散在しているわけですが、それがデータ仮想化レイヤーで論理的に統合されている。物理的にすべて集めようとすると大変なので、データ仮想化の技術を注入し、使い勝手のいいデータプラットフォームに仕上げていく。なおかつ、論理的な定義をするだけなので、変更は迅速に対応可能で、トライ&エラー、アジャイルアプローチで仕上げられるメリットもあります。

 実はご支援させていただいている多くの事業会社様でも、いきなり全社展開している企業は多くありません。小さく開始して、だんだん範囲を拡大している最中です。いきなり全部作り上げて全社展開するのは現実的ではない。データ整備が進んでいる部門からスモールスタートでやっていけるという意味でも、データ仮想化は今の時代のニーズに合ったアプローチではないかと思います。

 事例として弊社でご支援させていただいた大林組様のホワイトペーパーがございますので、ぜひ、ダウンロードして参考にしていただければと思います。

──データ仮想化がなぜ、DXにとって欠かせない仕組みなのか。データドリブン経営にとって、アジャイルに発想することの意味が、私の中でも整理ができました。ありがとうございました。

大林組のデータ仮想化を活用した、DX推進事例資料

資料ダウンロードは【こちら】から
  • 資料名称:PoCから導入までジールが支援 データドリブン経営の推進に向けてデータ仮想化ソリューション「Denodo」によるデータプラットフォームを構築
  • 仕 様:全4ページ、本文単ページ表示、無料PDF
  • 提 供:株式会社ジール/Denodo Technologies株式会社


著者プロフィール

  • 鈴木 陸夫(スズキ アツオ)

    フリーライター。川のほとりで家族と一緒にのんびりしながら、1日4時間労働で心地よい暮らしを探求中。趣味は人の悩みを聞くこと、「当たり前」を解体・再構築すること。お仕事のご依頼はフェイスブックメッセージなどでお気軽に。

  • 青松 基(アオマツ ハジメ)

    アートディレクター・デザイナー 2006年、武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科を卒業し、株式会社コンセント入社(当時 株式会社アレフ・ゼロ)。男性カルチャー誌、食雑誌、パソコン誌、フィットネス誌等、さまざまな雑誌のデザインやアートディレクションを担当。また、企業や自治体のウェブサイト、パンフレット、広報誌等の様々な情報発信における包括的なデザインへと活動の幅を広げ、2019年にデザインユニット・sukkuを旗揚げし独立。書籍・雑誌、パンフレット、ウェブサイトなどの情報媒体や、ロゴ(CI・VI)を起点としたポスター、チラシ、パッケージなどのブランディング等に携わる。

  • 栗原 茂(クリハラ シゲル)

    株式会社翔泳社 ビズジン編集部 編集長 株式会社翔泳社にて、出版流通の営業を13年、直販部門の立ち上げにて、大学・企業向けの書籍制作・販売、ソフトウェア販売の営業を3年、ビジネス書マーケティングを1年経て、Biz/Zineの前身であるBizGene(ビズジェネ)を立ち上げる。2014年11月にBiz/Zineを立ち上げて、コンテンツ・プロデューサーに就任。ビジネスメディアの編集企画を起点に、オープン研修講座であるビズジェネ・ワークショップ、セミナーシリーズであるビジネスブック・アカデミーや、Biz/Zine Dayの責任者。イノベーション領域でのメディア企画、研修・イベント企画に一貫して取り組む。2017年4月よりBiz/Zine編集長。

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