クラウド活用とリモートワークが急速に広がり、セキュリティが追いついていない企業も少なくない。やるべきことが多く、どこから着手すべきか迷ってしまいがちだ。HENNGE 川崎さんは、Google Apps(現Google Workspace)の初期からクラウドサービスからセキュリティまで長く携わってきた。その経験と知見を同社のプロダクト「HENNGE One」に活かしている。
画期的だったGoogle Apps登場当時のオフィス文書の共同編集

Google WorkspaceやMicrosoft 365など、仕事でクラウドサービスを利用することはすっかり「普通」になりつつある。とはいえ、こうした日常が仕事現場で定着したのはここ数年ではないだろうか。一方、HENNGE 川崎 正治さんはこうしたクラウドサービス、なかでもGoogleが提供するクラウドサービスに初期から携わり、変遷を見てきている。
キャリアのスタートはソフトハウスから。最初はIBM汎用機AS/400で基幹システムの開発に携わり、プログラマ、システムエンジニア、プロジェクトマネージャへと経験を重ねた。「(汎用機だと)今のようなGUIではなくキャラクターベースのCUIだったんですよ。ダム端末って聞いたことありますか」と笑う。
所属しているソフトハウスが登場したばかりのGoogle Apps(Google Workspaceの前身)の代理店となり、川崎さんもGoogleが提供するクラウドサービスに関わるようになった。当時はパソコンにインストールする専用ソフトではなく、ブラウザから文書作成や表計算を扱えることは珍しく、さらに複数人で同時編集できることは画期的だった。
まさに時代の最先端。客先に行けば誰もが驚いた。六本木にある遊び心満載のGoogleオフィスに足を運ぶことも。余談だがGoogle Apps以外のGoogleサービスにも多数携わった。例えばGoogleストリートビューの延長で店内も表示することができる「おみせフォト」。川崎さんは「かなり広角のレンズがついたカメラで撮影するんですよ」と当時のことを教えてくれる。
次第にクラウドサービスで提供される機能は業務で使うアプリケーションからセキュリティにも広がり、川崎さんの関心も業務もセキュリティにシフトしてきた。川崎さんが「新規顧客開拓をより積極的に進めていきたい」と思っていたころ、セキュリティサービスで強みを持つHENNGEに目を付けて2015年8月に転職した。今では新規セールスを担当するセクションのマネージャーに就いている。
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加山 恵美(カヤマ エミ)
EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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