米現地時間5月17日、BlackBerryは、同社初のAI対応ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)製品の「BlackBerry Gateway」を発表した。
同製品によりBlackBerryは、SaaSとオンプレミスの両方のアプリケーションでZTNAに参入することになるという。「防御ファースト・保護ファースト」アプローチに基づく同製品のゼロトラスト・アーキテクチャは、ユーザーのアイデンティティが認証されるまでは、すべてのユーザー、エンドポイント、ネットワークが「潜在的な敵対者」と想定することで、ネットワークアクセスのリスク軽減をサポート。企業がXDRアーキテクチャを構築すると、ZTNAテレメトリ・データは、クラウドのデータレイクに追加されるという。
また本製品は、「BlackBerry Protect」との連携により、デバイス、ネットワーク、ユーザー・アイデンティティを標的とする脅威に対し、包括的に防御することが可能だとしている。
同製品エンジニアリング担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるBilly Ho氏は、「拡張検知・対応アーキテクチャに関するBlackBerryのビジョンが具現化したことを、非常に嬉しく思います。従来型のエンドポイント・セキュリティだけでは、高度な脅威環境に対応するには不十分です。当社の包括的なサイバーセキュリティ・アプローチは、サイランスのAI/ML技術に深く根ざしたもので、現在および将来のサイバー脅威に対して、より強力な可視性と保護をもたらします。XDRロードマップの一環として、当社は今後も、ユーザーの行動、アイデンティティ、ネットワーク、データ、アプリケーション、クラウドなど、セキュリティ・テレメトリに関する新製品を追加していきます」と述べている。
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