米現地時間9月21日、Nutanixは「Nutanix Cloud Platform」の新機能を発表した。
データベースとビッグデータのワークロードにおけるパフォーマンスを向上
データベースのストレージ構成を複雑に変更することなく、従来と比較して最大で2倍のパフォーマンスの向上が期待できるという。また、インテル Optaneテクノロジーなどのハードウェアと、Nutanixの優先データ配置技術を組み合わせて活用することで、ストレージのレイテンシーを低減することができるとしている。
さらに同社は、HadoopやSAS Gridのワークロードなど、データ分析ワークロードの実行も簡素化。Nutanixプラットフォームの新しいレプリケーションファクター・ストレージモードでは、コストを削減しながら従来と比較して最大3倍のデータ処理スピードを実現できるという。加えて、「Nutanix Objects」は、データレイク構築用のペタバイト規模の高性能ストレージをサポート。Apache Sparkなどを使用している企業は、S3 Selectと最適化されたS3Aのサポートにより、クエリと大規模バッチ処理のパフォーマンスが向上するとしている。
データベースのストレージスケーリングとガバナンスの簡素化
Nutanix Eraを活用することで、データベースのストレージスケーリングをオンラインで簡単かつ迅速に行えるようになり、これまで数日間・数週間を要した作業が1クリック操作で済むという。また、ロールベースのアクセス制御のサポートにより、セキュリティとコンプライアンスのポリシーを簡単に導入できるほか、データベースへのアクセスとデータベース管理の運用を安全に共有できるとしている。このほか、Nutanix Eraではマルチリージョンのフェイルオーバー機能をサポートしており、可用性の高いDBaaS(データベース・アズ・ア・サービス)を通じて、より高いレジリエンスを提供するという。
複数のクラウド環境をまたぐ、非構造化データのモビリティとガバナンスを実現
「Nutanix Data Lens」は、アクセスパターン、データの年代、データのタイプなど、Nutanixの統合ストレージに保存された非構造化データに関するグローバルな視点からの洞察を提供することで、データのライフサイクル管理を簡素化。疑わしいファイルの検出とブロック、そして異常なアクティビティの警告により、ランサムウェア攻撃からの保護を実現するとしている。
さらに、Nutanix Objects、AWS S3、Azure Blob Storageを対象としたデータ階層化をネイティブサポートし、非構造化データの増加に対応。Nutanix Files上のファイル共有向けディザスタリカバリについて1分以内の目標復旧時点(RPO)の実現とセルフサービスリストアでの管理を可能にするという。
Nutanix Eraの新機能は、既に提供を開始しており、Nutanix Cloud Platformにおけるデータベース、ビッグデータアプリケーション向けの拡張機能、および非構造化データ管理機能は現在開発中だとしている。
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