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北川裕康のエンタープライズIT意見帳

これから到来する「4IR」(第4次産業革命)のためにSTEM教育と産学連携を!


 4IRがこれからの1つのトレンドワードだと思います。4IR(The Fourth Industrial Revolution)とは、日本語では「第4次産業革命」になります。かれこれ10数年前、IoTが注目しはじめたときに、インダストリー4.0という言葉が出てきて、多くの方がもう第4次産業革命は始まっているかのように感じたかもしれません。しかし、実は第4次産業革命はこれからなのです。4IRでは、IoTや工場間のネットワーク化、ロボティクスだけでなく、AIや3Dプリント、ブロックチェーン、ビッグデータ、ロボティクス、デジタルツインなどの高度なデジタル製造技術の融合を特徴としており、こうしたテクノロジーの革新によって世界の産業環構造が大きく変化していくのです。

ライトハウスとは何か?

 第4次産業革命の指標に、「ライトハウス(灯台)」があります。世界経済フォーラム(WEF)がコンサルティング会社のマッキンゼーとともに選定するベンチマーク工場のことです。マッキンゼーの調査[※1]によると、ライトハウスのほぼ3分の2にあたる64%が、4IRの一環としてサステナビリティへの好影響を報告しています。プロセス製造業の14のライトハウスでは、29%の企業がデジタルツイン(事業全体のサステナビリティの高度なモデル)の展開などの直接的なユースケースからのサステナビリティの利益を報告しており、50%が、生産品質の向上やスクラップによる廃棄物の削減のための高度な分析ツールの使用などの間接的なユースケースからのサステナビリティの利益を報告しています。

[※1]Lighthouses unlock sustainability through 4IR technologies

 世界経済フォーラムでは、第四次産業革命日本センターを設置しています。世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター[※2]は、2018年7月2日、世界経済フォーラム、経済産業省(METI)、一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブの連携により設立されました。日本センターは、米国サンフランシスコに本拠点を置く「世界経済フォーラム第四次産業革命センター」が海外に展開した初のグローバル拠点でもあります。進化するテクノロジーを統御し、社会課題を解決するために必要なルールづくりと実証を推進するとのこと。この日本センターの設置は、日本が製造業においては最先端を走っており、多くの機会があるからだと思います。

[※2]https://jp.weforum.org/centre-for-the-fourth-industrial-revolution-japan

 そもそも、インダストリー4.0は、2011年11月に公布された「High-Tech Strategy 2020 Action Plan(高度技術戦略の2020年に向けた実行計画)」というドイツ政府の戦略的施策の1つです。インダストリー4.0のこれまでの経緯は以下で、これに続く歴史的な変化として位置づけられています。

  • 水力・蒸気機関を活用した機械製造設備が導入された第1次産業革命
     
  • 石油と電力を活用した大量生産が始まった第2次産業革命
     
  • FAなどのIT技術を活用し出した第3次産業革命

 第3次によって、すでにかなりの自動化や近代化が工場では行なわれ、資本集約型を進める一層の自動化が進んできました。そして、これからのインダストリー4.0の主眼は、繋がる、スマート工場を中心としたエコシステムの構築です。それにしても2020年に向けた実行計画の基準年をもう2年も超えてしまっており、時の経つのは本当に早いですね。IoTについては、期待したほど浸透していないという声もちらほら聞こえますが、センサーは劇的に安くなり、AIが発達したこともあり、ベンダーの力を借りずに自社で設置して、活用するようなケースも報告されており、確実に進捗していています。

 「4IR=インダストリー4.0」という論調も見かけますが、4IRはインダストリー4.0と比べた場合、テクノロジーの面で、さらに進化していると捉えた方が良さそうです。特に、マッキンゼー、PwC、デロイトなどの資料を読むと、4IRはポストCOVID-19の産業を牽引するのではという期待がみえます。

次のページ
4IRを実現するためのSTEM教育と産学連携

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北川裕康(キタガワヒロヤス)

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