富士通は、ビジネスと社会の未来ビジョンを提言する「Fujitsu Technology and Service Vision 2022」を策定し、5月16日に発表した。

「Fujitsu Technology and Service Vision 2022」では、昨今の世界情勢を踏まえ、企業がこれからの10年で取り組むべき優先課題や、テクノロジーのビジョンなどについて提言しているという。

「Fujitsu Technology and Service Vision」の歴史 [画像クリックで拡大]
「Fujitsu Technology and Service Vision 2022」の概要
1. サステナビリティ・トランスフォーメーション
環境や社会、経済のサステナビリティは非常に重要な経営課題となっており、地球環境への影響を踏まえて経済活動を行う必要がある。そのため、これからの10年は、デジタルイノベーションの力によって、環境・社会・経済により良いインパクトを与えるためにビジネスを変革すること、すなわちサステナビリティ・トランスフォーメーションを進めていくことが最重要テーマになるとしている。
2. テクノロジービジョン
「Fujitsu Technology and Service Vision 2022」では、テクノロジーの進化によって実現される4つの未来ビジョンを提言。
- ボーダレス・ワールド:リアルとデジタルが融合し、ヒューマンセントリックなエクスペリエンスを実現することにより、一人ひとりの可能性を最大化
- ダイナミック・レジリエンス:不確実な未来のシナリオをデジタル空間で検証し、ビジネスや社会のレジリエンスを構築
- ディスカバリー革命:コンピューティングパワーや次世代AIを活用して人とテクノロジーが創造的にコラボレーションし、イノベーションを加速
- すべてにトラストを:人・データ・システムなどを安心・安全につなぐ分散型トラストテクノロジーにより、再生型社会をサポート
3. ビジネスと社会の変革
「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスの実現を目指す新事業ブランド「Fujitsu Uvance」を策定。同社は、顧客がサステナビリティ・トランスフォーメーションを実現するためのパートナーとして、7つの重点注力分野における重要課題の解決に取り組んでいくという。
【関連記事】
・富士通、古河電工の基幹業務システムを「SAP S/4 HANA」に刷新 12部門の業務を標準化
・富士通・電通・ISIDの3社が協業 第一弾としてエンジニアリングチェーン領域のDX目指す
・富士通、一般社員45,000人にもジョブ型人事を適用 職務の明確化と職責に応じた報酬に
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア