東芝デジタルソリューションズは、パブリッククラウドのデータセンターに障害や災害が起きてもデータベースの継続使用を可能にするGridDB5.1 Enterprise Edition(以下、GridDB 5.1EE)の提供を開始したと発表した。
近年、オンプレミス環境で動いていたシステムをパブリッククラウド環境に移行するケースが増えている中、パブリッククラウドが稼働しているデータセンターに障害や災害が起きても、システムを早期に復旧できるようにしておくことが求められている。そこでGridDB 5.1EEでは、地域内にある複数のデータセンターや異なる地域にあるデータセンターにデータを分散させることにより、データベースサービスを継続して使用可能にする機能を強化したという。
GridDBでは、サーバ障害に備えて複数のサーバにデータのコピーを持つ機能を提供している。しかしコピーしたデータを同じデータセンター内にあるサーバに配置すると、データセンターに障害や災害が発生した場合、データを継続使用することができなくなる。
そこでGridDB 5.1EEではデータコピー機能を強化し、コピーしたデータを異なるデータセンターに配置するようにしたとのこと。この機能により、データセンターの障害や災害の発生時でもデータの処理を継続して行うことが可能になるとしている。
また、データベースの変更履歴をGridDBが稼働している地域とは異なる地域のデータセンターに定期的に送付することにより、万一データベースが稼働している地域のデータセンター全体がダウンしても、異なる地域でデータベースを復旧可能としている。
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