ERP導入プロジェクト成功の鍵は実行計画にあります。導入プロセスでは、さまざまなアクシデントが発生するものですが、まずはキッチリとしたスケジュールを作る必要があります。今回は、プロジェクト計画の基本についておさらいしましょう。
プロジェクト実行計画の立て方の問題あり
導入プロジェクトで成功する鍵は、適切な実行計画の作成にあります。実行計画を作成していないプロジェクトは殆どないと思いますが、その立て方にまだまだ改善の余地があるのではないでしょうか。
実際の導入スケジュールは、十二分に練り上げられたものばかりではありません。顧客が要求した納期(運用開始予定日)に取り合えず間に合わせたもの、単純に各作業を積み上げたもの、導入ベンダが持っている標準や他の事例を焼き直したものなどもたくさんあります。
結果的に、導入プロジェクトが遅れ、運用開始を延期したりするケースは少なからずあります。開発が膨らんだり、顧客側の体制が不十分であったりなど、導入ベンダ側の言い訳は色々あるかと思います。ただ、ここでは自分自身が作成している実行計画をもう一度見つめ直してみましょう。
導入プロジェクトの実行計画(スケジュール)を立てる際は、下記の4項目について考慮して下さい。
- アクティビティの順序設定
- クリティカルパスの把握
- バッファー(予備)の確保
- 逆日程での計画立案
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松本 繁治(マツモト シゲハル)
米国系FA(ファクトリーオートメーション)機器メーカで生産設備の制御および管理システムの構築を手がける。その後、国内コンピュータメーカで販売管理や生産管理のシステム構築を経験。1998年からは外資系ERPベンダ(SAPジャパン)でコンサルタント/プロジェクトマネージャとして約6年間従事。外資系コンサ...
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