Vadeは、2022年第3四半期(7月~9月)のフィッシングおよびマルウェアの検出状況をまとめた「フィッシングおよびマルウェアレポート」を発表した。
今回のレポートでは、グローバルでフィッシングメールの数が前四半期と比較して31%増となり、この四半期で2億390万件のフィッシングメールが検出されたことが明らかになったという。
なお第3四半期のフィッシングの数は各月で増減し、7月に7,920万件のメールが検出されてピークに達した後、8月には5,750万件に減少し、9月には6,720万件に増加した。
なお2022年下半期の世界全体のフィッシング数は、2022年上半期を上回るペースで増加しており、Vadeでは第1四半期に3億1,500万件のフィッシングメールを検出したのに対して、第3四半期だけで既に2億390万件検出しているとのこと。
ハッカーによるトップブランドになりすましについては、Facebookがフィッシング攻撃で最もなりすましの多いブランドとなったほか、Google、MTB、PayPal、Microsoftがそれに続いた。
業界としては金融サービスが最多となり、第3四半期にVadeが検出したすべてのフィッシングメールの32%を占めた。その他クラウド、ソーシャルメディア、インターネット/通信事業がそれに続いている。
マルウェア攻撃の数については、第3四半期だけで5,250万件のマルウェアメールを検出。同社によれば、これは2022年第2四半期(6,860万件)からわずかに減少となったものの、2021年第3四半期と比較すると217%増となった。なお、2021年全体の検出数が1億2,170万件であったのに対し、2022年のマルウェアの合計数は既に1億7,750万件にも上るとのことだ。
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