SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine イベント一覧

2024年3月「Security Online Day 2024 春の陣」開催予定

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press

AIに質問するだけでSQLを生成、ChatGPT×TiDBで次の時代へ──マックス・リュー氏に訊ねる

“SQLを書かず”に欲しい情報を取得する、PingCAPの新戦略とは


 2015年に設立したPingCAPは、分散型のNewSQLデータベースであるTiDBをオープンソースソフトウェア(OSS)として開発、提供している。同社は2023年1月、TiDBとOpenAIの“生成AI”技術を組み合わせることで実現した、自然言語クエリジェネレータ「Chat2Query」を発表。大量データを高速処理するデータベースと、最新のAI技術を組み合わせることで、どのような価値が生まれるのか。PingCAP 最高経営責任者(CEO)のマックス・リュー(Max Liu)氏に話を訊いた。

質問しただけで、AIが“最適なSQL”を生成する時代に

 TiDBは、NoSQLデータベースとリレーショナルデータベース、双方の特長を持つ分散型データベースだ。昨年開催されたデータベース技術カンファレンス「db tech showcase 2022 Tokyo」の来場者アンケートでは、「今後、利用してみたいデータベース製品」の1位にも選ばれている。

 同製品はMySQLと互換性があり、ACIDトランザクションをサポート。リレーショナルデータベースと同様のデータ整合性と安定性を提供するNewSQLデータベースだ。水平方向に大きな拡張性を有しており、大規模なデータセットを高速に処理できる。行型の「TiKV」だけでなくカラム型のストレージエンジンである「TiFlash」もあり、OLTPとOLAPを1つのデータベースで両立するHTAP(Hybrid Transaction/Analytical Processing)に対応している。

 この大規模データを高速に処理できるTiDBと、自然言語のさまざまな質問にスムーズな回答をすることで注目を集める「ChatGPT」技術を組み合わせ、データベースの検索領域でも新たな価値が提供できるとリュー氏は言う。

PingCAP 最高経営責任者(CEO)マックス・リュー(Max Liu)氏
PingCAP 最高経営責任者(CEO)マックス・リュー(Max Liu)氏

 OpenAIのChatGPTで使われている自然言語処理モデル「GPT3」と、TiDBの技術を組み合わせた「Chat2Query」は、自然言語で問い合わせられた質問に応じた複雑なSQLクエリを瞬時に生成。TiDBのクラウドサービスであるTiDB Cloudに組み込まれており、ブラウザ上で自然言語による質問を投げかければ、その質問内容を理解しSQLクエリを自動で生成してくれる

 PingCAPでは、このChat2Queryを活用するデモをGitHubで公開している。

AIの思考過程を明文化、SQLとグラフを表示する
AIの思考過程を明文化、SQLとグラフを表示する
[画像クリックで拡大]

 GitHubとリアルタイムに同期することで60億を超えるイベント情報をTiDBの1つのテーブルに格納。そこから質問に適した情報を素早く得られるようにしている。たとえば、「PingCAPとTiDBのトレンドは?」と質問すると、PingCAPのGitHubのURLを返すだけでなく、この質問の意図はスターを獲得している数が知りたいのかなどを、Chat2Queryの「思考(シンキング)フレームワーク」に基づいて処理。思考フレームワークで質問の意味を解釈し、最も適切と考えられる質問文に変換すると、それをデータベースに対するSQLとして生成する。実際に生成されたSQLを用いてデータを取得して、その結果をグラフでも表示するのだ。

次のページ
ブラックボックス化を回避、SQL生成の過程を明らかにする

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/17488 2023/03/24 12:10

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2024年3月「Security Online Day 2024 春の陣」開催予定

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング