パッチ管理を効率化するときに押さえたい“5つの機能”
これらパッチ管理にまつわる様々な課題をどのようにして解決したらいいのか。既出のNISTによるガイドラインによると、「広範囲のコンピュータに手作業でパッチを適応するのは、有効でない」とし、「一定規模の組織において、脆弱性/パッチ管理を適切に行うためには、ツールの活用が効果的」と明言されている。
しかし、鈴木氏は「ただツールを、という発想では解決しない。パッチ管理を効率よく、かつ必要なレベルで行うには、NISTのガイドラインなどを参照し、必要なプロセスを明確化し、その上で必要なパッチ管理に適正化された自動化ソリューションを活用するのが望ましい」と語る。そして、解決策のヒントとして、パッチ管理におけるプロセスに基づいて必要な5つの機能を挙げた。
パッチ管理において必要な機能
- 脆弱性情報を自動収集
- パッチ配布状況の可視化
- パッチ配布のスケジュール/自動配布
- 適切なパッチ配布対象の定義
- インベントリの自動収集
これらを満たし、具体的に解決するソリューションとして、鈴木氏はゾーホージャパンが提供する「Patch Manager Plus」を紹介。前述の5つの課題に対して、どのように解決する機能を対応させているのか。
まず、『インベントリの作成・管理の負荷低減』について、Patch Manager Plusでは手動で行わずとも、インベントリ情報の自動収集と画面上での可視化によって解決する。
2つ目の課題である、『タイムリーかつ適切な脆弱性情報の把握』については、各製品メーカーサイトからの脆弱性情報やパッチ情報を収集して「パッチ情報DB」に格納し、そこから有効な情報をPatch Manager Plusで管理するという。Linuxにも対応し、ChromeやAcrobatなど850以上のソフトウェアに対応。オンプレミスだけでなくクラウド版も用意されている。