オラクルは、機械学習を搭載し、分析ワークロードのために最適化された自律型データベースである「Oracle Autonomous Data Warehouse」の新機能を発表した。顧客は、追加費用なしで利用できるという。
同社のData Warehouse and Autonomous Database Technologies担当 エグゼクティブ・バイスプレジデント チェティン・オズブトン(Çetin Özbütün)氏は次のように述べている。
「Oracle Autonomous Data Warehouseにおける最新のイノベーションは、お客様の場所に関係なくデータのクエリ、管理、共有、拡張を容易にします。オラクルはこれからも、データ管理システムの限界を押し上げ、あらゆる主要なデータベース・ワークロードとデータ型に対応する性能、自動化、マルチクラウド統合の機能を提供していきます」
新機能の概要は以下のとおり。
- オープン・コラボレーション:業界標準のオープンソースであるDelta Sharingプロトコルを実装。オープンなアプローチにより、プロトコルをサポートするアプリケーションやサービスを使用して、セキュアにデータを共有できるとのこと。古いデータや不正確な結果の使用を排除し、ビジネス上の意思決定を改善できる
- マルチクラウド機能の拡張:AWS、Azure、Google Cloudのオブジェクト・ストレージへのアクセス、Azure SQL、Azure Synapse、Amazon Redshift、Snowflake、MongoDB、Apache Hive、PostgreSQLへのライブSQL接続、100以上のデータソースからデータを取り込む事前構築済のコネクタなどを備えている。Apache Icebergテーブルへのクエリや、データレイクのスキーマやメタデータを自動的に取得するためのAWS Glueとの統合も可能
- データ統合とデータ分析の簡素化:データをロード、変換、分析できるセルフサービス・クラウド・コンソールを提供。既に提供されているMicrosoft Excelアドインに加え、Google Sheetsアドオンが追加され、信頼できる情報源(SSOT)に基づいたインサイトの取得を強化
- オブジェクト・ストレージと同コストでストレージを利用可能:Exadataストレージのコストを75%以上削減し、オブジェクト・ストレージのコストと同等にすると同時に、クエリ性能を最大で20倍高速化。データウェアハウス/データレイク・アーキテクチャに対する現在のアプローチを見直し、すべてのデータをOracle Autonomous Data Warehouseに保存することで、実用的なインサイトまでの時間を短縮
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