BlackBerry Japan(以下、BlackBerry)は、四半期版「グローバル脅威インテリジェンスレポート」を発表した。
同レポートによれば、政府機関および公共サービスへの攻撃は世界的に増加し、前四半期との比較において40%の増加が確認されているという。政府機関および公共サービスを狙うサイバー攻撃数では、米国に次いでアジア太平洋(APAC)地域で多くの攻撃を受けたことがわかった。オーストラリア、韓国と並び、日本は最も標的とされた国の1つであったとしている。
レポートの概要は以下の通り。
- 1分当たりのサイバー攻撃数が13%増加:脅威アクターは新たなマルウェアを1分あたり平均1.7件展開しており、この数値は前回の四半期版レポートにおける1分当たり平均1.5件から13%増加。攻撃者が防御コントロール回避のためにツールを多様化させている
- 医療業界と金融サービス業界が多く標的に:BlackBerryは過去90日間に、医療業界全体で10万9922件以上の攻撃を検知・阻止したという。ランサムウェア集団は情報窃取型マルウェアを用い、医療業界の組織を継続的に標的としている
- モバイルマルウェアが増加:各種金融サービス機関は、スマートフォンを中心としたコモディティ型マルウェア、ランサムウェア攻撃、モバイルバンキング型マルウェアの拡大などにより、持続的な脅威に面している
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