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【特別鼎談】“開発と運用の壁”を越えた「DevOps」はなぜ実現できないのか ツール導入の先を考える

Dynatrace×Red Hat×SCSKによるディスカッションから探る

「DevOps」を組織全体へ定着させるには

 クラウドネイティブ環境の導入を考えるとき、日常的に課題はありつつも体制を大きく変えるほどの問題はないと認識しているIT部門の担当者は少なくないだろう。一方、ビジネス部門に訊ねると、サービス提供にかかわるアプリケーション開発や改修に時間がかかり、自分たちの要望がなかなか反映されないとの声も聞こえてくる。つまり、DevOpsなどへ転換するだけの検討材料はIT部門だけでは見えにくいからこそ、組織全体に目標や課題感を共有しなければならない。

 もちろん、組織やチーム単位で別々に働いているため各組織に特有の文化があり、バラバラの状態から統合していくにはかなり労力がいる。「DevOpsの文化を組織全体で統一・醸成していくことは、ツールを導入することよりも難しいでしょう」と粟津氏は言う。

 たとえば、日々の業務課題を紐解いていけば、解決にはアジャイル開発やDevOpsの実現が必要だとわかることも多い。ところが組織間で共通認識が醸成されていなければ、解決のためにDevOpsを実現しようとはならないだろう。ビジネス目標に対する共通認識があり、それを全体共有できてから初めてアジャイル開発やDevOpsの必要性が理解される。

 このとき、文化醸成に向けて組織間の共通言語としての役割を担うのが、Dynatraceのオブザーバビリティ・ソリューションだと渡邊氏は言う。

 実はDynatraceのようなプラットフォームがあると、さまざまな情報を誰でも簡単に見られるため、他組織の状況や意図も見えてくる。「Dynatraceに最初に触れたとき、さまざまな情報を簡単に見ることができたため、もの凄く感動した記憶があります。この感動を開発やビジネス部門の人たちにも味わって欲しいですね」と粟津氏は話す。

 また、Dynatraceをはじめとしたクラウドネイティブ環境を支えるのがレッドハットだ。Kubernetesをベースにコンテナ環境におけるアプリケーションの管理運用に必要な要素を網羅した「Red Hat OpenShift」、オペレーション自動化をサポートする「Red Hat Ansible」を提供しており、「開発側と運用側でのギャップを埋めるような開発・運用設計を行います」と手塚氏は説明する。

レッドハット テクニカルセールス本部 エコシステムソリューションアーキテクト部 シニアエコシステムソリューションアーキテクト 手塚由起子氏
レッドハット テクニカルセールス本部 エコシステムソリューションアーキテクト部
シニアエコシステムソリューションアーキテクト 手塚由起子氏

 それらを使いこなすための「Automation Adoption Journey(AAJ)」をはじめとした、コンサルティングや教育のサービスにも注力しており、グローバルで培ってきたノウハウやフレームワークと共に顧客との伴走型で、自律的な自動化組織の立ち上げを支援。また、オープンソース企業であることからベンダーロックインが発生しないよう、第三者の立場で複数環境にわたる標準化、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、セキュリティ保護や運用の自動管理といったサポートも行うという。

次のページ
まずは段階的に取り組むことが肝要に DevOpsの第一歩とは

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Dynatrace合同会社、SCSK株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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