クラウドセキュリティとコンプライアンスを提供するSaaSプロバイダーであるHornetsecurity(ホーネットセキュリティ)グループは、フランスのVadeを買収。VadeがHornetsecurityグループに加わったことを発表した。
Hornetsecurityグループは、クラウドサービスと、カスタマイズされた次世代セキュリティ、コンプライアンス、バックアップソリューションにより、企業のITインフラ、デジタルコミュニケーション、データ保護の支援を提供している企業。
Vadeは、差別化されたAPIベースのメールフィルタリング技術を用いた、Microsoft 365向けのSaaSベースのメールセキュリティ製品と、世界中の大手通信事業者やOEM向けのメールセキュリティソリューションを持つ企業である。
HornetsecurityグループにVadeを統合することにより、ユーザーとパートナーは、Hornetsecurityグループが提供するクラウドベースのサイバーセキュリティサービスを、より広範なメリットをもたらす世界的なスタンダード製品として位置づけることが可能になると述べている。
Hornetsecurityで最高経営責任者(CEO)を務めるダニエル・ホフマン氏は、次のように述べている。
「VadeをHornetsecurityに迎えることができ、大変嬉しく思います。今回の買収は、Microsoft 365セキュリティサービスを提供する、最強のグローバルプロバイダーを構築するという我々のジャーニーにおける重要なマイルストーンです」
Hornetsecurityで最高執行責任者(COO)を務めるダニエル・ブランク氏は、次のように述べている。
「HornetsecurityとVadeの両社は、同じ価値観を持ち、グローバルな組織を保護するという真のコミットメントを共有することで、そのお客様は中核となるビジネスに集中することができます。また、両社ともチャネル・ファーストのアプローチを採用しています。Vadeチームと協力して、エキサイティングで新しい展開に取り組めることを楽しみにしています」
Vadeで最高経営責任者(CEO)を務めるジョルジュ・ロティジエ氏は、次のように述べている。
「Vadeは設立以来、サイバーセキュリティの脅威と戦うための革新的なアプローチを導入することに注力してきました。Hornetsecurityへの参画により、ヨーロッパをはじめ世界中で拡大し続けるサイバーセキュリティ市場に、より幅広いトップクラスのソリューションを提供できるよう支援することで、このコミットメントを追求し、加速させていきます。今回の統合は、Vadeのビジョンと企業文化を共有し、志を同じくする欧州の企業同士の提携であり、Vadeにとって自然な次のステップです」
買収取引完了後、Vadeのリーダーシップ・チームはHornetsecurityグループでは現在と異なる役職に就任し、ジョルジュ・ロティジエ氏はHornetsecurityグループのスーパーバイザリーボードのメンバーに就任するという。
今回の買収取引は、Hornetsecurityグループの製品開発と国際展開の戦略に沿ったものだという。Hornetsecurityグループは、PSG Equity、TA Associates、Verdaneの3つの大手ソフトウェアおよび成長分野に特化した投資家の支援を受けており、世界的なクラウドセキュリティとコンプライアンスソフトウェアのリーダーとしての地位確立を目指しているという。
買収取引は完了しており、財務条件は公表されていない。
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