そもそもシステムの運用とは
システムの運用とは何だろう? 私達の身のまわりには実に多くのシステムが動いている。例えば、商品在庫のチェック、顧客情報の管理、はたまた旅費の清算など日々の業務を遂行する上でシステムは必要不可欠な存在だ。その他にも、日常生活で触れるシステムを数えれば限りがない。
システム運用とは、これらシステムを障害などで停止することなく安定的に稼働させるためのさまざまな行為を意味する。一見すると地味な行為にも思えるだろうが、このシステム運用こそ企業経営にとって重要な位置づけにあるのだ。
いまや、システムはビジネスと不可分の関係にある。経営者は、市場での競争力を獲得するために、戦略的なシステムを競合他社に先駆けていち早く投入したいと考えている。そのために業務パッケージの導入や個別システムの独自開発を行い、それらを動かすために必要なサーバやネットワークなどを取り揃える。
しかし、そうした経営的な狙いを達成するためには、当然のことながら導入したシステムが確実に動作することが大前提となる。システムにどれほど大枚を叩いたとしても、日によって動いたり止まったりするようでは意味がない。当たり前のようだが、システムの安定稼働は最も重要な関心事項なのである。