SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

Security Online Day 2024 春の陣レポート(AD)

防衛装備庁が参考にしたことで注目高まる「NIST SP800-171」 企業が倣う際に着目すべき要点

2024年春公開の最新バージョン「Rev 3.0」の追加要件も解説

公開目前のSP800-171 Rev 3.0の動向を分析

 ここまでの説明にあったSP800-171は、すべてRev 2.0の内容を前提としている。最後に内海氏は、まもなく公開となるSP800-171 Rev 3.0(2024年初頭予定)の動向について触れた。まだ正式版は公開されていないものの、2023年11月に出たFPD(Final Public Draft)版によれば、従来の14ファミリーに、「計画」「システムとサービスの調達」「サプライチェーンリスクマネジメント」の3つのファミリーが追加されることがわかっている。追加ファミリーがこれから強化するべき領域を指しているとすれば、これまで以上にサプライチェーンリスクへの対策に力を入れる必要が出てきそうだ。

 また、Rev 2.0からRev 3.0で要件項目数がどうなるかも気になるところだ。これは110項目から95項目に減るとわかっているという。ただし、よく読むと、以前は1つの要件項目に1つの管理項目だったものが、1つの要件項目に複数の管理項目が対応する改訂になっている。管理項目数は全部で266個にもなり、以前と比べて必要な対策は142%増しになってしまう。正式版が出てきた時に確認しなくてはならないが、新しい対策を講じるための負担は増加すると内海氏はみている。

クリックすると拡大します

 一方、負担が軽減する可能性が見えてきたのが暗号化である。該当する要件の記述からFIPS暗号化の指定がなくなっており、内海氏は「クライアントをサポートするプロジェクトでは、FIPS準拠かどうかを確認する作業の負荷が大きい。たとえば、組織内のセキュリティポリシーで暗号化のガイドラインを定め、それに準拠すればいいのであれば助かる」と見解を述べた。取引先を含めたサプライチェーン全体のセキュリティ対策が必要になるほど、SP800-171の重要性は高まる。正式版の公開が待たれる。

クリックすると拡大します

NIST SP800-171に基づくセキュリティ構築を支援します

ニュートン・コンサルティングでは、NIST SP800-171への準拠に向けたセキュリティ構築に向け、ギャップ分析から対策の導入までを支援しています。CUIの定義/可視化から現状分析/評価、推進計画の作成、具体的なセキュリティ対策の実装まで対応します。詳細はニュートン・コンサルティングHPをご覧ください。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Security Online Day 2024 春の陣レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ニュートン・コンサルティング株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/19452 2024/04/17 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング