SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

  • Security Online
  • DB Online
  • ニュース
  • 新着記事一覧
  • イベント

    コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine
    2025年10月17日(金) オンライン開催

    • IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

      IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

    • 酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

      酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

    • SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

      SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

    • Next エンタープライズAI

      Next エンタープライズAI

  • ブログ

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine

2025年10月17日(金) オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

EnterpriseZine Press

セキュリティ担保しつつAIをどこでも利用可能に──Nutanixがパートナー協業の先に目指すものとは

年次イベント「.NEXT 2024」で強調したパートナーシップの重要性

 Nutanixは現地時間2024年5月21日から23日にかけて、年次カンファレンス「.NEXT 2024」をスペイン・バルセロナで開催した。今回のイベントでは、Nutanixのビジネスを変革させるための他社との“協業”について多く言及された。本稿では、キーノートに登壇したNutanix チーフコマーシャルオフィサーのTarkan Maner氏をホストにしたセッションの中から、パートナー企業であるNVIDIA、EnterpriseDB(EDB)、Microsoftのキーパーソンとの対談の様子をレポートする。

生成AI導入を容易にするNVIDIAとのコラボ

 まずは、NVIDIAのエンタープライズAI担当副社長であるJustin Boitano氏とのセッションから紹介する。今回のイベントでNutanixとNVIDIAは、企業による生成AIの採用を容易にするための協業を発表した。これは「NVIDIA NIM推論マイクロサービス(NVIDIA NIM)」と、今回新たに発表された「Nutanix GPT-in-a-Box 2.0」が連携することで、ユーザーが大規模言語モデル、ML(機械学習)オペレーション、および生成AIに関連したアプリケーションを、企業の核となるシステム「コア」から企業のリモート拠点や製造拠点などの「エッジ」、そして「クラウド」まで展開可能になるというものだ。

 Maner氏は企業でのAI活用状況について、安全性や持続可能性、セキュリティ、プライバシーなどの課題があることを指摘し、特にエンタープライズ視点での意見を求めた。これに対しBoitano氏は「ChatGPTをはじめとする生成AIは非常に革新的ですが、エンタープライズのデータと接続されない限り役立ちません」と指摘。

NVIDIA エンタープライズAI担当副社長 Justin Boitano氏

 NVIDIAは、アプリケーション開発者の作業を容易にするAPIの提供に大きなチャンスがあると認識し、クラウドネイティブなマイクロサービスのコレクションであるNVIDIA NIMを提供している。モデルビルダーと協力してモデルの性能を最適化し、またオープンソースを安全かつ非常にシンプルに利用できるマイクロサービスを提供することで、様々な環境で運用できるようにしているのだ。

 Maner氏がエンタープライズにおける成功事例について聞くと、Boitano氏は「企業が運用しているアプリケーションは数百にも及びます。生成AIの導入は、ユーザーをサポートするためのエージェントやコーディング補助などのシンプルなものから始まり、あらゆる産業のあらゆる業務を加速させているのです。重要なのは、どの領域から始めるかではなく、まずこの“ジャーニー”を始めてみることです」と語った。

 続いてManer氏は、NutanixがNVIDIAやCitrix、Ciscoなどのパートナーから様々な学びを得ていることを伝え、パートナーシップの重要性を唱えた。これに対してBoitano氏は、NVIDIAも多様な企業と協力し、高いパフォーマンスを発揮するアクセラレーションを提供していると説明。さらに、多数の開発者やスタートアップ企業と連携するなど、大規模なエコシステムを構築していることを強調した。

 最後にManer氏は、Nutanixがパートナーとともに顧客に最適な成果をもたらす方法を提供しているとし、顧客が進むべき次の一歩についてBoitano氏にアドバイスを求めた。

Nutanix チーフコマーシャルオフィサー Tarkan Maner氏

 「NVIDIA NIMにはLlama 3など最先端のAIモデルが備わっており、APIキーを作成してアプリケーションに組み込むことが可能です。さらに、Nutanix Cloud Platformにエクスポートすることで、データのプライバシーとセキュリティを保ちながら、どの環境でもAIモデルを利用することができます。こうした機能を使えば、皆さんもAIを非常に簡単に使い始められるはずです」(Boitano氏)

次のページ
約99%の信頼性で“AIとデータ”の世界へ変革を

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

竹村 美沙希(編集部)(タケムラ ミサキ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/19969 2024/07/10 08:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    村田製作所が挑む「自律分散型DX」の現在地──80年の歴史に新たな基盤を築くDXリーダーの覚悟 NEW
  2. 2
    八子知礼氏に聞く、製造業DXのその先──宇宙ビジネスまで見据えた「AI×専門フレームワーク」の長期戦略とは?
  3. 3
    「SplunkはCiscoによって進化する」本社経営陣が明かす、AI時代の“データ覇権”を握る新戦略 NEW
  4. 4
    松山市、変革を担う“推進リーダー”育成に挑んだ1年がかりの研修を振り返る──修了後の適正配置が課題に
  5. 5
    エッジコンピューティングの第一人者がFastlyと歩んできた十余年の技術進化、その先に描く未来とは?
  6. 6
    なぜソニー銀行は勘定系システムのフルクラウド化を実現できたか? 成功の鍵を握る「技術負債を作らない」アプローチと、システム企画の舞台裏
  7. 7
    なぜMUFG、ソニー、セブン&アイはGoogleのAIを選んだのか?── Google Cloud幹部が語る日本企業との「共同のイノベーション」
  8. 8
    1年経っても冷めやらぬVMware買収騒動の余波……場当たり的な“離脱”の前に考えるべきポイント
  9. 9
    コロナ危機で仕込んだ「DXのタネ」が花開いた旭化成ホームズ “紙文化”残る不動産業界での奮闘劇
  10. 10
    国内最大級のSaaS企業ラクスはあえてオンプレミス強化 「クラウドネイティブ・オンプレミス」戦略とは

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    村田製作所が挑む「自律分散型DX」の現在地──80年の歴史に新たな基盤を築くDXリーダーの覚悟 NEW
  2. 2
    八子知礼氏に聞く、製造業DXのその先──宇宙ビジネスまで見据えた「AI×専門フレームワーク」の長期戦略とは?
  3. 3
    「SplunkはCiscoによって進化する」本社経営陣が明かす、AI時代の“データ覇権”を握る新戦略 NEW
  4. 4
    松山市、変革を担う“推進リーダー”育成に挑んだ1年がかりの研修を振り返る──修了後の適正配置が課題に
  5. 5
    エッジコンピューティングの第一人者がFastlyと歩んできた十余年の技術進化、その先に描く未来とは?
  6. 6
    なぜソニー銀行は勘定系システムのフルクラウド化を実現できたか? 成功の鍵を握る「技術負債を作らない」アプローチと、システム企画の舞台裏
  7. 7
    なぜMUFG、ソニー、セブン&アイはGoogleのAIを選んだのか?── Google Cloud幹部が語る日本企業との「共同のイノベーション」
  8. 8
    1年経っても冷めやらぬVMware買収騒動の余波……場当たり的な“離脱”の前に考えるべきポイント
  9. 9
    コロナ危機で仕込んだ「DXのタネ」が花開いた旭化成ホームズ “紙文化”残る不動産業界での奮闘劇
  10. 10
    国内最大級のSaaS企業ラクスはあえてオンプレミス強化 「クラウドネイティブ・オンプレミス」戦略とは