多くの企業が関心を寄せるビジネスインテリジェンスだが、導入や運用にかかるコストがネックとなっているケースも少なくない。このような課題に対して、IBMが提案するのがアプライアンスという選択肢だ。
BIシステムが抱える構築スピードと導入後の課題
現在、BIシステムと、その基盤であるデータウェアハウス(DWH)には様々な課題があるといえる。まず、ビジネスの課題解決に至るまでに時間がかかり過ぎている。ハードウェア、ソフトウェアの最適な組み合わせの選定や、その導入とセットアップに手間取ることが多く、必要な機能が実際に使えるかどうかの検証作業も大きな負担となっている。
次に、導入するシステム規模の予測が困難という事情がある。BIシステムは実運用に入ってから、分析対象データや分析要件などが「成長」することが前提ともいえる。しかし、何がどの程度成長するのかは、それぞれのユーザにより大きく違う。そのため、データ量の伸びの予測が困難だ。
しかし、IT予算にも厳しい目が向けられる経済状況もあり、最初から余裕がある大きな構成で導入することは難しい。そして新しい機能が必要となった時、シームレスに拡張できずに困っている、という声も聞く。
そして多くの企業が直面している難題が、導入後のシステム運用管理の煩雑さだ。特に複数ベンダー製品からなるシステムの場合、問題の解決は容易ではない。過去の計画性のないシステム拡張に伴い、可用性の維持が困難になっているケースも少なくない。しかもBIシステムのパフォーマンス・チューニングには、高度に専門的な技術が必要だ。
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後藤 祥子(ゴトウ ショウコ)
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業インフォメーション・マネジメント
InfoSphereテクニカルセールス※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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