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システム障害対策の製品選定ポイントは? 自社の環境を見直してみよう

岡本:五十嵐さんは、システム障害対策の製品を選定する際のポイントとは何だとお考えですか。

五十嵐:一度導入したら長い間使い続ける製品ですから、やはり製品の信頼性や実績は大きなポイントになるかと思います。その点、LifeKeeperはワールドワイドで提供していますし、日本では20年以上の実績があります。それから、ベンダーなど提供側によるサポートサービスも重要でしょう。LifeKeeperは平常時は目立たない存在ですが、何かが起こった時には頼もしいサポート体制を整えています。こうした“安心感”も製品選定の指標になるかと。

岡本:安心感、とても大切だと思います。有事の際に頼ることになる製品なら尚更でしょう。

五十嵐:はい。やはり「いかに安心して使えるか、必要な時にシステムが確実に安定稼働するか」がお客様にとっては大切ですからね。その点では、冒頭にも述べたような「機能しない冗長化したシステム」も非常に怖いです。皆さんが現在構築している障害対策の仕組みは、果たして有事の際には本当に機能するものでしょうか。

岡本:となると、「自社環境で有効に機能する製品かどうか」も選定のポイントになりますね。LifeKeeperはその点いかがでしょう。

五十嵐:おっしゃるとおり、自社の環境に有効な製品を選ばなければ意味がありません。たとえば、新しいOSやクラウド環境にも対応しているかどうか。たとえば、最近AWS Outpostsという、AWSの機能をオンプレミスやエッジロケーションで稼働させるサービスが出ています。LifeKeeperは、既にこの環境にも対応しています。

 この通り、様々な環境下で導入できる製品となっていますので、「自社には適応可能か?」と気になった方は、ぜひお問い合わせください。システムが複雑だったり、まだ導入事例が少ない最新のシステムを構築していたりと、困難だった環境に適応できたケースが多々あり、アドバイスを差し上げられることもあると思います。

岡本:災害対策の観点ではいかがでしょう。

五十嵐:つい最近、「Disaster Recovery add-on」という新しいオプションを提供開始しました。システム障害対策だけでなく、地理的なダメージなどといった災害対策にもケイパビリティを拡大しているところです。これまで、多くのお客様から災害対策ソリューションの要望をいただいていましたが、満を持して自信を持った提供ができるようになりました。

岡本:昨今の情勢も踏まえて、これからのシステム障害リスクにはどのような備えが重要になりそうですか。

五十嵐:トレンドを考慮するなら、オブザーバビリティ(可観測性)の分野の有効性が挙げられるでしょう。複雑化するIT環境において、どこにどんなコンポーネントが存在していて、それらがどのように関連し、どう稼働しているのかを把握し、どこで異変が起こっているかを可視化することが重要です。

 昔から、問題を起こしたり、攻撃の対象になったりするのは、存在を認識されていない機器だったりします。いわゆる“野良状態”になっているものです。障害対策においても、存在をきちんと可視化しておけば、オペレーターはじめ担当者が素早いアクションをとれるようになります。今後はそこに機械学習やAIを用いて、運用を自動化していくことも期待されます。

岡本:ただし、実際に素早いアクションをとれるかどうか、他にも様々な要素が絡んでくることもあるでしょう。それこそ、社内体制など組織の整備が必要な場合もありますよね。

五十嵐:そうですね。ただ、ビジネスの中枢を支えるシステムを保護し、すぐに回復させることに高い意識を持ち、取り組む必要性は今も昔もまったく変わらないということは、あらゆる企業に対し強く申しあげていきたいところです。

岡本:繰り返しにはなりますが、まずは自社のIT資産を棚卸しして、オブザーバビリティをもって予兆を監視し、何か起こった時には迅速に対応できるかどうか、やはり今一度見直してみる必要がありますね。

五十嵐:はい。そのうえで、導入する障害対策の製品を検討していただければと。今回紹介させていただいたLifeKeeperは、障害発生後には自律的に復旧できる仕組みになっています。「自ら監視し、自ら復旧する。そして自動で回復する」HAクラスターソフトウェアです。皆さんの最後の砦として、セーフティーネットの役割を果たすことでしょう。ぜひ、対策の一手段として参考にしていただければ幸いです。

まずは、システム障害対策やセキュリティ強化、災害対策などを経営課題として認識する。そして、自社が守るべきものは何かを明らかにし、最適な施策を特定していくことから始めてみよう。
まずは、システム障害対策やセキュリティ強化、災害対策などを経営課題として認識する。そして、自社が守るべきものは何かを明らかにし、現状の課題や最適な施策を特定していくことから始めてみよう。そうすれば、自ずとITの現場でとるべきアクションや導入すべき製品も見えてくる。

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社内で具体的な対策や導入する製品について議論する際の参考に、ぜひご活用ください。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:サイオステクノロジー株式会社

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