SUSEは、Rancherが管理するKubernetesクラスタ向けに、“フルマネージド・オブザーバビリティ・プラットフォーム”と称する「SUSE Cloud Observability」の早期提供を開始すると発表した。
このプラットフォームは、複数の監視ツールを必要とせず、オールインワンのソリューションとして設計されているとのことだ。従来、多くの組織では、データの収集からダッシュボードの作成まで、完全なオブザーバビリティプロセスを実現するために複数のツールを使用し、それらを統合するのに苦労していたという。
同ソリューションを利用することで、上記のような統合プロセスを簡素化できるとのことだ。これにより、迅速な問題解決と効率的なリソース管理が可能になるとしている。
また、同ソリューションは依存関係マップを活用し、マルチクラウド環境全体の可視化を実現。AWS、Azure、Google Cloudなど複数のクラウドにまたがるKubernetesクラスタのミッションクリティカルなワークロードをリアルタイムで監視し、問題を迅速に検出・解決できるという。
SUSE Cloud Observabilityのメリット
- 包括的な洞察:OpenTelemetryによるKubernetes環境の深い洞察と、スタック全体の全体像を把握できる40以上のダッシュボード
- 迅速なセットアップとデプロイ:SaaSのObservabilityソリューションと既定ポリシーにより、迅速にデプロイ可能
- 費用対効果の高いエントリーポイント:透明性の高い料金体系で、安心して利用できるフルマネージドSaaS。従量課金制で、スモールスタートから段階的に拡張していくことが可能
なお、同ソリューションは早期アクセスプログラムにより最初の6ヵ月間は無料で利用可能。その後、企業の規模やニーズに合わせて柔軟な料金プランで提供されるとしている。
【関連記事】
・SUSE Edge 3.1の新機能が発表 ユーザーのエッジオペレーションを近代化・運用効率改善へ
・SUSE CEOが来日し方針発表、「様々なLinuxとKubernetesを継続しユーザーの不安を除く」
・SUSE、Kubernetes管理のリーダー企業Rancher Labsを買収完了