三井住友ファイナンス&リース(以下、SMFL)は、10月に発表した「drive DX 2030」プロジェクトの一環として、生成AIを活用したSaaSプロダクトの変革とビジョンについてのメディア向けラウンドテーブルを12月3日に開催した。また、同ラウンドテーブルにて、自社開発の生成AIツール「SakAI(仮称)」を初公開した。
同ラウンドテーブルでは、SMFLが独自開発したSaaSプロダクト「assetforce」にSakAIを活用することによる、SMFLのセールスプロセスと導入する顧客におけるプロダクト体験価値の変革についてプレゼンテーションを行ったという。
assetforceのセールス活動を行う縄野雄大氏は、「様々な事例を踏まえ、より多くのお客さまにスピード感をもって提案していくため、生成AIツールSakAIが開発されました。10月よりセールス現場での実証を開始しており、これまでの膨大なセールスのナレッジを学習したSakAIは、全社的なセールス成果の集合知として利用されています。今後の活用状況や提案結果を見ながら、SakAIを、assetforceセールスの良きパートナーとして育てていければと思っております」と述べる。
続いて、SakAIの開発を担当する寺尾宣彦氏は、「生成AIツールSakAIは、わずか2ヵ月でセールスでの実証に至りました。SakAIは、assetforceのセールスフェーズにおける営業プロセスの変革に限らず、導入・運用フェーズにおけるassetforceの設定、要件定義、コーディングなどの自動化を行うことができます」と話す。
最後に、藤原雄氏は、生成AIテクノロジーを活用した今後の展望・ビジョンについて「今後、当社は生成AIツールSakAIの活用範囲を拡大していく方針です。社内においてはassetforce以外のSaaSプロダクトへ活用の幅を広げ、SaaSセールス・提案の全体の質を向上させるだけではなく、早期の育成・経験値獲得によるデジタルセールス人材層の拡大を進めていきます」と述べている。
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