AIの活用進める電通デジタル
Amazon Novaは既報のように、4種類のテキスト生成(12万8,000トークンの「Nova Micro」、30万トークン「Nova Lite」、30万トークンに加えてマルチタスクなどの高機能を有する「Nova Pro」、2025年初めに登場予定の「Nova Premier」)、画像生成の「Nova Canvas」、そして動画生成の「Nova Reel」と6種類で展開する基盤モデルだ。
電通デジタルは「∞AI(ムゲンエーアイ)」として、マーケティングソリューションへのAI活用を進めている。現在、広告の「∞AI Ads」、AIチャットの「∞AI Chat」、営業に特化したAIチャット「∞AI Chat for Sales」、オウンドメディアなどのコンテンツ作成「∞AI Contents」の4種類のラインアップを持つ。これらの土台となるのが、AIとデータのプラットフォーム「∞AI Marketing Hub」だ。
今回、話のメインとなる∞AI Adsは、
- AIでの訴求軸の発見
- AIを用いたクリエイティブの生成
- 生成したクリエイティブの効果予測AI
- クリエイティブの改善を図るAI
とデジタル広告の制作から運用において、AIを活用するサービスだ。導入数は2024年だけで約120社に及ぶという。「改善率は平均154%」と山本氏は胸を張る。
このうち、生成AIと関係が深いのが「クリエイティブの生成」「効果予測」だ。生成AIを利用してタグライン、テキストなどを作成している他に、電通デジタルでは画像生成AIの「Nova Canvas」を利用して背景などの画像も作成している。
「オリジナル画像から人物を差し替えたり、背景を差し替えたり、背景を拡大(アウトペイント)している」と山本氏。このようなNova Canvasの機能に加えて、山本氏が強調するのが安全性だ。
「(Novaは)多様性、公平性、インクルージョンへの配慮がある。『責任あるAI』という観点で、安心してお客様に提案できる」(山本氏)