LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、自社開発AIを用いた「募集終了物件」(以下、おとり物件)の検知・自動非掲載機能の実用化に成功し、1月9日より稼働開始した。
自社開発AIによる「おとり物件」検知・自動非掲載機能の実用化
「自社開発AIによるおとり物件検知・自動非掲載」機能は、LIFULLのデータベースに蓄積されている過去に広告掲載された物件情報や、独自調査による募集状況の情報などをAIに学習させることで、LIFULL HOME'Sに掲載されている賃貸物件情報の中から「おとり物件」を自動で検知し、非掲載にするもの。
2019年より研究を続けてきた、AIによるおとり物件検知を実用化することにより、従来の施策では検知しづらい「1社しか掲載していない物件」の募集終了や、「実在しない架空物件」の検知が期待できるという。
5年の開発期間により向上した「おとり物件」検知精度
おとり物件検知AIの開発・精度検証は、2019年10月より開始。2022年2月からは自社開発AIを使用して、LIFULL社内のデータサイエンス部門とともに、おとり物件の特徴の分析、学習データの異なる複数のAIモデルの比較検証など、研究を続けているという。
今回の稼働開始においては、最も学習データ量が多く検知実績のある東京都の掲載物件に対象を絞る他、自社開発AIが検知する物件の中でも、予測スコアが高い物件に限定して処理を行うことで、より確実なおとり物件の非掲載を行うとしている。
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