リクルートは、給与支払いサービス 「Airワーク 給与支払」で、賃金のデジタル払い(厚生労働省が定める「資金移動業者の口座への資金移動による賃金支払」)への対応を開始した。
Airワーク 給与支払における賃金のデジタル払いの概要
Airワーク 給与支払とは、給与振り込みを代行するサービス。企業が労使協定を締結すれば、従業員は給与の受け取り手段として、リクルートと三菱UFJ銀行が共同出資する子会社のリクルートMUFGビジネス(以下、RMB)が手掛ける決済ブランド「COIN+(コインプラス)」を組み込んだスマホアプリ「エアウォレット」で給与の受け取りが可能になるという。
エアウォレットでの給与受け取りの特徴は、働いた分の給与を給与日前に受け取れる点。従業員は「即払い」申請した給与を、最短10分で30万円を残高上限額とした受け取りが可能だとしている。
「給与即払い」サービス
「給与即払い」とは、従業員が働いた分の給与を、本来の給料日よりも前に、いつでも好きなタイミングで受け取れるサービス。給与は“翌月遅れてまとめて1回で支払われる”という現行慣習とは異なる新しい選択肢だという。事業者が福利厚生の一環として従業員に給与即払いを提供することで、給与を好きなタイミングや頻度で受け取りたいというニーズがある従業員のリテンションや採用力の強化につながるとしている。
また、振込手数料で費用がかさんでしまう事業者側の課題に対し、給与支払いサービス「Airワーク給与支払」と決済ブランドCOIN+を一緒に提供することで、スムーズかつ手数料も安くできる仕組みにしたという。加えて、デジタル口座管理やCOIN+による決済の機能も備えるエアウォレットを通じ、様々な銀行の預金口座とデジタル口座を連携させることで、COIN+で受け取った給与の銀行口座への出金や、アプリ間での送金・受け取りを無料でスムーズに利用できるとしている。
「COIN+」「エアウォレット」について
COIN+は、RMBが提供する決済ブランド。同じくRMBが提供する送金アプリであるエアウォレットに決済機能として組み込まれているもので、既存アプリに組み込むことも可能なため、事業者は自前の会員アプリに決済機能を備えられるという。
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