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南波先生のSOAってそういうことだったのね講座

なぜ、人々はSOAに熱い期待を寄せたんでしょうか?

第1回


SOAってモヤモヤとしたイメージがありませんか? なんとなくイメージはあるけれど、イマイチよくわからない。そんな方は意外に多いのでは? この連載では産業技術大学院大学教授の南波幸雄先生をお迎えして、今さら聞けないようなSOAに関する素朴な疑問にお答えいただきます。第1回のテーマは「SOAってなに?」。

SOAってようわからん!

緒方(編集部)

こんにちは、編集部の緒方です。今さらSOAの記事かぁ、と思いつつもクリックしていただいた皆さん、ありがとうございます。そうなんです。今なんですが、SOAの解説記事なんです。

 

突然ですが、SOAってモヤモヤとしたイメージがありませんか? 概念自体は新しいものではありませんし、関連する情報もWebや書籍などでたくさん出ています。でも、イマイチよく分からない部分がある。SOAはなぜ注目を浴びたのか。SOAはなぜ今ひとつ浸透しなかったのか。もともとの概念が難しい上に、時間の経過とともに議論が専門化しているため、初心者には入り辛い話題になっていると思います。

 

私のようにSOAの波に乗り遅れてしまった人は少なくないはず。ということで、この連載では産業技術大学院大学教授の南波幸雄先生をお迎えして、今さら聞けないようなSOAに関する素朴な疑問をぶつけてみたいと思います。先生は、翔泳社から「企業情報システムアーキテクチャ」を上梓されるなど、情報システムアーキテクチャのプロフェッショナルとしてご活躍されています。

 

基本的には、SOAという言葉は聞いたことがあるけれど、イマイチ実体がわからん、という方がお読みになることを想定していますが、十分な知識をお持ちの方も随所に見られる先生の知見をお楽しみいただけると思います。

先生

なるほど、そういう企画意図だったんですね。

緒方(編集部)

そうなんです。「生徒」役としてもう本当に初歩的なことから色々と伺いますが、よろしくお願いいたします。

SOAはいかなる経緯で生まれたのか?

生徒

さて、前置きが長くなってしまったんですが、本題に入りましょう。まずは、SOAってなんなのかという所から改めて説明していただけないでしょうか。

先生

そうですね。じゃあ、基本的なところからいきましょうか。もう、皆さんご存知だとは思いますが、SOAとは「Service Oriented Architecture」の略語です。そのまま訳せば、「サービス指向アーキテクチャ」という意味になりますね。

 

この言葉自体は1996~97年ごろにガートナーがいい始めたように記憶しています。当時の彼らによる定義は「複数のアプリケーションの使用形態の中で、組織がロジックやデータを共有・利用できるようにする多層コンピューティングの一形態」というものでした。

生徒

うーん、わかるような、わからないような。

先生

じゃあ、比較のためにSOAという考え方が現れる前の状態を説明しましょう。初期の企業情報システムというのは、それぞれが単体で完結していました。生産管理、販売管理、在庫管理といった業務ごとにシステムが存在していて、必要なデータとアプリケーションが一緒に入っていた。

 

商品データは生産管理にも、販売管理にも、在庫管理にもある。それぞれが自分専用のデータを抱え込んでいたわけです。いわゆる「サイロ型」という状況です。

図1:サイロ型システム
図1:サイロ型システム

 

生徒

なるほど。すべてのシステムが自己完結していたのですね。

先生

そうです。ところが、90年代に入ると、システムをまたいで使いたいという要望が出てきます。例えば、「販売管理システムから在庫管理システムのデータを見たい」だとか、「販売管理システムで得た情報を生産管理に活用したい」といったものです。互いの情報を参照したり、連動することのなかった自己完結型システムの間に横串を刺して、製造・販売・物流の連携を実現したいと考えるようになったのです。

図2:別のシステムのデータにアクセスしたい
図2:別のシステムのデータにアクセスしたい
先生

このような要望をかなえるためには、システム同士を連結する必要がありますが、闇雲に連携を繰り返しているとシステムがスパゲティ化してしまうんですよ。

生徒

スパゲティ、ですか?(次ページへ続く)

次のページ
連携によって保守性が低下していくサイロ型システム

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この記事の著者

緒方 啓吾(編集部)(オガタ ケイゴ)

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