SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

EnterpriseZine Special Webinar powered by HENNGE

2025年3月25日(火) オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

JAXAとリッジアイ、「地球デジタルツイン研究に向けたAIの予備検討」プロジェクトを実施

 Ridge-i(以下、リッジアイ)は、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と、地球デジタルツイン研究に向けたAIの実証を実施したと発表した。

 JAXAは、デジタルやグリーン分野と衛星観測の融合を目指し、試作を行うプロジェクト「地球デジタルツイン研究に向けたAIの予備検討」の実施について、2023年11月に一般競争入札でリッジアイを採択。リッジアイは、同プロジェクトの仕様に基づき、災害対策や農林水産業での衛星データ利用を想定した対話型AI形式のプロトタイプを作成したという。

 今回作成したプロトタイプは、ユーザーからの地球環境に関する質問文の入力に対して適切な外部データを呼び出し、その外部データの解釈を行い、ユーザーへの回答を生成するというもの。生成AIにはGPT3.5/4技術を活用し、外部データとしてはJAXA Earth API 2、Google Earth Engine API、およびJAXAのWebサイト(Earth-graphy、サテナビ)などの衛星データプラットフォームと接続を行ったとしている。プロトタイプによる実行例は次のとおり。

①衛星データ(JAXA Earth API)の取得例

  • 質問「2020年1月1日の関東の地表面温度の最大値を教えて」
  • 回答「2020年1月1日の関東地方(東京を含む)の地表面温度の最大値は、約12.8度です。GCOM-C衛星のSecond-generation imager(SGLI)によってキャプチャされた地表面温度(LST)データを解析した結果、関東地方の最高気温は約12.8度であることがわかりました」
回答とともに取得した森林非森林、降雨量、地表面温度などのデータマップを表示
回答とともに取得した森林非森林、降雨量、地表面温度などのデータマップを表示

②衛星画像(Google Earth Engine API)の取得例

  • 質問「2020年1月のシンガポール海域付近の様子は?」
  • 回答「2020年1月のシンガポール海域付近の様子を見せられます。以下は、シンガポール海域付近の位置に撮影された衛星画像です」
回答とともに取得した衛星画像
回答とともに取得した衛星画像

 リッジアイでは、JAXAが研究を進めるこの地球デジタルツイン構想を支援するため、独自に提唱する「AI on TOP」という考え方に基づいた技術基盤を開発しているという。AI on TOPとは、生成AI(LLM:大規模言語モデル)をインターフェースとした対話型のツールを提供し、衛星解析技術に詳しくない人が、だれでも簡単に、データの入手と解析ができるようにする未来のことを指す。JAXAの地球デジタルツインでは、外部のデータベース/レイク・処理エンジンに接続可能なAI on TOP基盤を構築するとしている。

 AI on TOP基盤は、プランニング機能、データインターフェース、インターフェース、処理エンジンインターフェース、解釈機能、提案機能の6つのコンポーネントを具備し、ユーザーとデータ・処理エンジンをシームレスにつなげるとのことだ。

【関連記事】
JR東日本とJR西日本が連携、点群データやデジタルツインなど活用し工事業務の機械化・DX推進へ
NVIDIAがCiscoら5者と「6G向けAIネイティブワイヤレスネットワーク」研究開発において協業
Netskope「NewEdge」機能強化 220超の地域をカバーするローカライゼーションゾーン展開

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/21677 2025/03/24 17:20

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング