米国時間2025年3月18日、NVIDIA は、T-Mobile、MITRE、Cisco、Cereberus Capital Managementのポートフォリオ企業であるODC、Booz Allen Hamiltonと、6G向けAIネイティブのワイヤレスネットワークハードウェア、ソフトウェア、アーキテクチャの研究開発における協業を発表した。
NVIDIAは現在、NVIDIA AI AerialプラットフォームをベースにAIネイティブのワイヤレスネットワークスタックの開発に取り組んでいるという。これは、NVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングプラットフォームにソフトウェアデファインドの無線アクセスネットワーク(RAN)を提供するものとのことだ。
T-MobileとNVIDIAは、AI-RANイノベーション センターにおける協力を拡大することを目指すという。今後は、新しい業界のパートナーとの協業も行っていくとのことだ。
また、非営利研究開発組織であるMITREは、エージェント型ネットワークオーケストレーションとセキュリティ、ダイナミックスペクトルシェアリング、6G統合センシングと通信など、オープンかつAI駆動型のサービスとアプリケーションの研究、プロトタイプ作成、提供を行うとしている。
Ciscoは、モバイルコアおよびネットワークテクノロジのプロバイダーとして主導的な役割を担い、既存のサービスプロバイダーのつながりと専門知識を活用するという。
ODCは、AIネイティブの無線アクセススタックの一部として、仮想RANの分散型および集約型ユニット向けに最先端のレイヤー2およびレイヤー3のソフトウェアを提供するとのことだ。
Booz Allenは、AI-RANアルゴリズムを開発し、AIネイティブの6Gワイヤレスプラットフォームを構築するという。同社のNextGラボでは、機能性能の統合とセキュリティテストを実施し、攻撃に対するプラットフォームの復元性とセキュリティを確保するとのことだ。
これらは、NVIDIAのAI-RANと6G研究エコシステムを基盤としているという。これはNVIDIA Aerial Researchポートフォリオによって支えられているものであり、今回新たにAerial Omniverse Digital Twin サービス、NVIDIA MGX、NVIDIA Sionna 1.0上のAerial Commercial Test Bed、NVIDIA Jetsonアクセラレーテッドプラットフォーム上のSionna Research Kitが追加されたとしている。
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