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LayerX、リース企業の資産管理に特化したAIプラットフォームを提供開始 三菱HCキャピタルが導入

 LayerXが提供するAIプラットフォーム「Ai Workforce(エーアイ ワークフォース)」は、リース企業の資産管理に特化した「Ai Workforce リースソリューション」の提供を開始した。

 Ai Workforceではこれまでエンタープライズ企業を中心に、「AIワークフロー」機能を活用し、企業ごとに異なる業務プロセスをAIに教えることで、営業・法務・人事・研究開発といった業務におけるドキュメントの管理・作成・レビューを支援してきたという。

 今回新たに提供するAi Workforce リースソリューションは、リース企業の資産管理業務に特化したAIワークフローをあらかじめ構築しており、導入後すぐに利用を始めることが可能。見積書をアップロードするだけで、AIが明細データを抽出・整形し、物品の分類やコード付与を自動化するという。業務の内容に即してカスタマイズしたExcelテンプレートへの自動転記やCSV変換まで、ワンクリックで完了できるとのことだ。

 リース業務における複雑な帳票処理や、資産管理の効率化を目的として設計されており、AIを活用することで業務負担を軽減。また、リース企業の多様なニーズに対応できる柔軟なカスタマイズ機能を備えており、既存の業務フローへの円滑な統合を実現するとしている。加えて、蓄積されたデータをAIで活用することで、営業活動やリース資産のライフサイクル管理などといったアセットデータの活用を可能にするという。

Ai Workforceリースソリューションの特徴

①非定型の見積書の読み取り・前処理

 見積書をアップロードするだけで、あらゆる様式の見積書を読み取れるという。AIの自動処理により、資産管理に必要な明細データを自動で抽出・整形するとのことだ。

②マスタデータの連携による項目補完

 耐用年数などを特定するために、マスタデータ(CSV形式)を連携できるという。 ルールベースでの紐付けのほか、LLM(大規模言語モデル)を活用して最適なデータの紐付けも可能だとしている。

③柔軟な出力形式(エクセルテンプレートの登録)

 CSV形式での出力のほか、エクセルテンプレートを登録することも可能。ユーザー内で現行のフォーマットを登録することもできるため、既存の業務プロセスを大きく変えることなく導入できるという。

④蓄積したデータを活用できる

 読み取りをした明細データは、Ai Workforce上に蓄積できるとのこと。Ai Workforceのエージェント機能を使うことで、ユーザーが自然言語で質問を投げかけると、AIが関連するドキュメントを自律的に調査し、意思決定に役立つ情報をわかりやすいレポート形式で返答するとしている。

 すでに三菱HCキャピタルが、リース契約時に発生するサプライヤーからの見積書の処理においてAi Workforceを導入しているという。

 2025年2月に実施したトライアルでは、約350件の見積書を処理し、正答率80%を超える精度となり、見積書のデータ化による省力化効果を89.7%のユーザーが実感したとのこと。また、これまでシステムへのデータ登録作業は、枚数の多い見積書では1時間以上を要することもあったが、導入後は見積書のアップロードから処理完了までに半分以下の作業時間で済むようになるとしている。バックオフィス部門を中心に導入し、年間1.2万時間の業務削減が見込まれているという。

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