日本企業はなぜGRCの“デジタル後れ”に見て見ぬふりをするのか?AI時代に必要な組織ガバナンスの概念
【第1回】 ガバナンスの在り方をアップデートせよ:GRCツールが担うこれからの役割

AIの普及にともない、ITシステムのガバナンスを担保するIT部門の役割は重要性を増す一方である。このような中、リスク全般の効率的な管理に有効なのが、GRC(Governance, Risk, Compliance)を統合的に管理するGRCツールだ。GRCツールの活用事例は増えているが、GRCツールで何が実現されるのか、どのようにツールを選定し導入すべきか、業務部門との役割分担をどうするか、考察に時間がかかっているIT部門担当者も多い。連載「GRCツール導入の羅針盤 ~AI時代のITガバナンスを確立~」では、ITガバナンスに悩むIT部門担当者にGRCツールという選択肢を提示し、自社の課題に沿った選定方法、導入のポイントを解説。第1回目となる本稿では、組織のリスク管理やGRC業務のデジタル化における現状を説明する。
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徳永 貴志(トクナガ タカシ)
20年以上にわたり企業のリスク管理、コンプライアンス、内部監査の高度化などに従事し、日本有数のGRCツール導入支援の実績を有する。内部監査・コンプライアンス・内部統制等におけるグループ・グローバル管理の高度化・効率化、および全社的リスク管理、委託先管理、戦略ダッシュボードを主な導入支援目的とする。デ...
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