SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

  • Security Online
  • DB Online
  • ニュース
  • 新着記事一覧
  • イベント

    コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine
    2025年10月17日(金) オンライン開催

    • 酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

      酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

    • Next エンタープライズAI

      Next エンタープライズAI

    • SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

      SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

    • IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

      IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

  • ブログ

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine

2025年10月17日(金) オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

待ったなし!「新リース会計基準」対応への一手

「強制適用」の新リース会計基準──EYと考える、義務を“戦略”に変える分岐点

迫るタイムリミット、対応のポイントは?

義務対応で終わらせない 「リース会計改革」が拓く経営の未来

 財務指標の悪化、プロジェクト推進の多大な労力など、ネガティブな側面が注目されがちな新リース会計基準への対応。しかし、両氏はこの変革を前向きに捉え、経営を高度化させる機会にすべきだと口を揃える。

 特に、これまで見えにくかった「コストの可視化」という観点では、企業において大きなメリットとなるだろう。すべてのリースがオンバランス化されることで、自社が利用している資産の全体像を正確に把握できるようになる。「これまでは『オンバランスにならなければ良い』という観点からリースを選択していたかもしれませんが、今後は“実態”をベースに資産計上されるため、リースと購入どちらが会社にとって有利なのかを判断することも重要です」と南氏。吉田氏も、「『短期でリースしているために、トータルコストが非常に高くなっていた』という場合、購入した場合と比べて投資回収にどれくらいのインパクトが出てくるのか、といった議論が交わせるようになるでしょう」と話す。

 また、「ガバナンスの強化」につながる点も大きいだろう。これまで部門単位の判断で締結されることもあったリース契約が、今後は資産として計上されることで、設備投資と同様に上席者や管理部門による厳格な承認プロセスを経るようになる。

 他にも、管理会計に与える影響は理解しておくべきだとして、吉田氏は、「最近、ROIC(投下資本利益率)を経営指標に用いている企業が増えてきていると思います。このROICの分母である投下資本に、今回計上されるリース資産を含めるのかどうか、という論点があります」と指摘し、業績評価への影響までを考慮する必要があることも示唆した。

 「どうしてもネガティブになりがちな『新リース会計基準』への対応だからこそ、プラスに転じるということを意識することが大切だと思います」(吉田氏)

 新リース会計基準への対応は、資産の実態を再度把握し、業務プロセスを見直し、データに基づいた経営判断(≒データドリブン経営)の精度を高める絶好の機会なのだ。

 「大型の会計基準の導入という意味では、おそらく新リース会計基準が最後になるだろうと言われています」と吉田氏。すべての企業、そして企業内の多くの部門を巻き込むこの一大プロジェクトを成功に導けるかどうかは、財務や経理部門だけでなく、情報システム部門などの関係部署が両輪となり、プロジェクトをリードできるかにかかっている。目の前に課題は山積しているものの、乗り越えた先には、より強靭かつ透明性の高い経営基盤の構築という未来が拓けているはずだ。

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/22627 2025/09/11 08:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング