伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)と、ボッシュ・グループで、ボッシュグローバルソフトウェアテクノロジーズのビジネスユニットである、ボッシュソフトウェアデジタルソリューションズ(以下、ボッシュSDS)は、「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の活用に向けた取り組みで協業を開始した。
同協業では、ボッシュSDSがインドおよび東南アジア地域の製造業向けに展開してきたSAP S/4HANA Cloud Public Editionのテンプレートと、CTCが保有する導入全工程をサポートするテンプレート「Figues Starter」を組み合わせることで、日本の法制度、会計基準、商習慣、帳票形式などに柔軟に対応できるERPの導入や運用を支援するという。CTCは、テンプレートの適用からAPI連携、開発、運用までを一貫して行うとしている。標準化された業務プロセスを維持しながら、顧客の特殊要件やAIによるデータ分析にも対応し、ERP導入を実現するとのことだ。
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テンプレートの導入イメージ
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加えて、ボッシュSDSのグローバルでの導入実績を持つ製造業向けのDXやGXを支援するソリューションに、CTCの国内導入に関するノウハウを活かして国内の企業に最適化して提供するという。たとえば、設備の稼働状況の監視による予防保守や、サプライチェーン全体のエネルギー使用量の可視化、工場のグリーン化支援などの取り組みを推進するとのことだ。
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国内製造業におけるソリューションイメージ
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CTCは日本国内において、2023年にクラウドERPサービス「GROW with SAP」の戦略的パートナーシップを締結し、SAP ERPの標準導入(Fit to Standard)と「SAP Business Technology Platform」を活用したAPI連携などによる基幹システムの最適化を実現するソリューション「Figues(フィグ)」を展開していくという。業務プロセス改善の内製化を含めた伴走型支援を提供することで、企業のデジタル変革を支援するとした。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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