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日立ヴァンタラ、AIインフラを支える新たなハイエンドストレージを発表 セキュリティ面が大きく強化

 Hitachi Vantara LLCおよび日立ヴァンタラ(以下、総称してHitachi Vantara)は、次世代AIを支えるデータプラットフォームと称する「Hitachi Virtual Storage Platform One(VSP One)」に、NVMe対応の新オールフラッシュブロックストレージ「VSP One Block High End」を追加した。

 この製品により、高いパフォーマンスと可用性、エンタープライズグレードのサイバーセキュリティを実現し、ミッションクリティカルなシステムに加え、急速に拡大するAIワークロードの需要にも対応できるとしている。

 今回のVSP One Block High Endの追加により、VSP One データプラットフォーム戦略が完成し、企業がデータから洞察(インサイト)だけでなく、具体的な成果を生み出すことを支援するという。特に、昨今増加しているランサムウェア攻撃に対しては、外部からアクセスできないデータ領域に、確実にデータを保護する機能を備えているため、万一攻撃を受けた場合でも、攻撃前のクリーンな状態のデータへ迅速に復旧することが可能とのことだ。

 加えて、Hitachi EverFlexで提供する新たな保証プログラムと連携することで、ダウンタイムの最小化と復旧コストの削減を実現すると述べている。

 また、複数の環境で個別に行っていたデータ管理業務を統合・シンプル化した「Hitachi Virtual Storage Platform 360(VSP 360)」、企業のサステナビリティ戦略を支援するカーボンオフセット付きのサービスなども新たに提供するとのことだ。

 VSP One Block High Endは、複雑化するデータ活用業務に対応するため3つの柱に基づいて設計されているという。

  • 確実なデータ保護:暗号モジュールやセキュリティ機能の第三者機関セキュリティ認証取得(FIPS 140-3レベル2、Common Criteria)の信頼性に加え、ランサムウェア攻撃時にも改変・削除されない確実なデータ保護。データを複数の拠点でシームレスに連携し、ランサムウェア攻撃だけでない様々なリスクからデータを保護
  • シンプルさをもたらす性能と運用管理ツール:データ圧縮を高速化するハードウェア アクセラレーションや、NVMe対応のオールフラッシュ構成により、多様なワークロードで安定したストレージ性能を発揮(5,000万IOPS)。事前アセスメントが不要な4:1のデータ削減保証。VSP 360によるシンプルな操作と統合されたデータ管理の提供
  • 環境への取り組み:高圧縮率アルゴリズムを搭載するデータ圧縮アクセラレータにより、実容量とドライブ数を削減し、省資源・省電力に貢献。最長10年のハードウェア保守や、ドライブ資産とデータをそのまま次機種へ更新可能にし、資源を効率化。ビジネスニーズに合わせた拡張と、負荷が低い場合のCPU周波数自動制御で消費電力を抑え、エネルギー消費とカーボンフットプリントを削減

 VSP Oneのスナップショット機能は、外部からアクセスできない領域で改変や削除されるリスクなく、長期間データを保存できるという。たとえば2時間ごとにスナップショットを取得した場合、約85日分のデータ履歴を格納できるとのこと。この格納期間は、一般的なランサムウェアのシステム内潜伏期間を大きく上回り、ランサムウェア攻撃発生時にも感染前のクリーンな状態のデータへの復旧を可能にするとしている。

 加えて、Hitachi EverFlexに、ランサムウェア攻撃を受けた際にも被害状況の調査からデータ復旧、システムの早期復旧までをトータルでサポートし、ダウンタイムの最小化と復旧コストを削減する新たな保証プログラムを追加するという。

 また、データ圧縮アクセラレータによる安定性能、最大12コントローラーと288台の60TB SSDまで可能な拡張性、オープンシステム(ブロック・ファイル・オブジェクト)とメインフレームを両立できることにより、様々なワークロードの統合をサポートするとのこと。接続方式拡大のため、100GbE(NVMe/TCP)および64G FCを追加し、メインフレーム向け32G FICONも継続して提供するとしている。

 なお、同VSP One Blockは、設計から生産、デリバリー、保守サポートまで国内一貫体制で提供しており、経済安全保障の観点からも安心できると述べている。

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