2010年5月13日(木)、東京国際フォーラムで「富士通フォーラム 2010」が開幕した。一日目の基調講演には、富士通株式会社 執行役員社長の山本正巳氏が登壇し、同社のクラウド戦略について語った。
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富士通クラウドの強みとは?
2010年5月13日(木)、東京国際フォーラムで「富士通フォーラム 2010」が開幕した。一日目の基調講演には、富士通株式会社 執行役員社長の山本正巳氏が登壇。「夢をかたちに ―shaping tomorrow with you―」と題して、クラウドを中心とした同社のICT戦略を解説した。

「システムの運用や維持にかかる費用はシステム予算全体の60%以上にも及ぶと言われている。進化するICTはコスト削減や効率化、環境面でさまざまな革新をもたらす。しかし、そのメリットをもたらす新規開発にはなかなか手が回らないのが実情だ。理想的には運用保守費用を圧縮して、戦略投資を40~50%に引き上げることが望ましい」(山本氏)。
そのための切り札として富士通が提案するのがクラウドだ。GoogleやAmazon、Salesforceといった海外勢が先行するクラウド市場において、同社が訴えるのは「信頼」と「実績」。「構築・運用ノウハウとプロダクトからネットワークにいたる一気通貫の総合力がある。実績と総合力の2つの強みでシステムのプラットフォームを最適にインテグレーションできる唯一のベンダー」であると山本氏は訴える。

SaaS、PaaS、IaaS、NaaSなど幅広くクラウドサービスを提供している同社は、すでにグローバル展開を行うための態勢も整えている。現時点でデータセンター90拠点とサポートデスク48拠点を構えているが、今年度中にはアメリカ、イギリス、ドイツ、シンガポール、オーストラリアの5カ国でプラットフォームを強化する。海外進出を強める日本企業をグローバルでも支える構えだ。国内でのサービス提供は、同社の主力拠点である館林データセンターが中核となる。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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