SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

  • Security Online
  • DB Online
  • 財務・会計Online
  • ニュース
  • 新着記事一覧
  • イベント

    Security Online Day 2026 Spring
    2026年3月17日(火)オンライン開催予定

    IT Women Summit
    2026年5月26日(火)オンライン開催

    • IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

      IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

    • 2025年のトップランナー35人が見据える今と未来 年末特別インタビュー presented by EnterpriseZine

      2025年のトップランナー35人が見据える今と未来 年末特別インタビュー presented by EnterpriseZine

    • Next エンタープライズAI

      Next エンタープライズAI

    • 酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

      酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

    • 待ったなし!「新リース会計基準」対応への一手

      待ったなし!「新リース会計基準」対応への一手

  • ブログ

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2026 Spring

2026年3月17日(火)オンライン開催予定

IT Women Summit

2026年5月26日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

Security Online Press

Fortinetが「SSL-VPN」サポート終了を決断した真意──日本企業のVPN脱却を促せるか?

2026年5月の技術サポート終了まであとわずか……中堅・中小企業にも迫るゼロトラスト移行の要請

 最大手の一角であるFortinet(フォーティネット)が、2026年5月にSSL-VPNの技術サポート終了を宣言している。ユーザーだった、あるいは現在まだ利用中であるという方も少なくないだろう。なぜ、他社に先駆けてサポート終了を決断したのだろうか。同社日本法人のマーケティング本部でプロダクトマーケティング マネージャーを務める、今井大輔氏に話を伺った。また、ユーザーの移行先として考えられる選択肢や、この動きがもたらすVPN脱却ムーブメントの可能性についても併せて考えてみる。

そもそも、なぜ「SSL-VPN」サポート終了を決断したのか?

 SSL-VPNの技術サポート廃止の発表は、多くの人々に驚きを以て迎えられた。競合他社から見ても、思い切った決断に感じられたかもしれない。読者の中にもかなりのユーザーがいることだろう。「使いやすさと、どこからでも絶対にVPNにつながる強みが評価されて、長らく多くの方に利用いただいていた。特に、コロナ禍を契機にリモートワークへのシフトが興った際には急速に普及が拡大した」と、フォーティネットジャパンの今井大輔氏は振り返る。

 同氏が説明するとおり、FortiGateユーザーならライセンス購入なしで利用できる導入障壁の低さを背景に、SSL-VPNはこれまで業界トップクラスのシェアを誇っていた。しかし多くの方がご存じのとおり、近年はリモートワーク環境におけるVPNの脆弱性を突いた攻撃が頻発し、もはやVPN製品ではセキュリティに限界が来ているとの見方が主流である。

提供:フォーティネットジャパン合同会社
一般的に指摘されているSSL-VPNの課題(提供:フォーティネットジャパン合同会社)

 たとえばSSL-VPNの場合、デバイスの専用アプリを通じて仮想NIC経由でSSL/TLS暗号化されたトンネルを構築する「トンネルモード」が、高い接続性と同時に安全性を提供する通信方式として支持されてきたが、近年はこれが攻撃の入口となってしまっている。ここを起点に攻撃者が横展開(ラテラルムーヴメント)を試みるケースが多いとされているのだ。

 また今井氏によれば、SSL-VPNのソフトウェアライブラリのうち、VPN機能に必要なものは全体の一割程度だという。残り九割は、他のウェブのコントロールやブラウザの制御を司る様々なプログラムが入っているとのことだ。それゆえに、一部のライブラリで発生した脆弱性が広範囲に影響を及ぼし、バグを誘発するケースがあった。アップデートすれば解決するとはいえ、業務への影響を抑えながらパッチを適用することは、それなりの運用負荷がかかる。

 加えて、旧来から多くのユーザーを抱えていたうえに、リモートワーク需要を背景にさらにシェアが拡大し、あまりにも膨大なユーザー数を抱えていることも、客観的に見れば一種の脆弱性のようにも思える。攻撃者からすれば“SSL-VPNの攻略法”を考える価値がさらに増すうえ、似たような攻撃パターンを複数の標的に流用できるケースも少なくないはずだ。

 米国では、2021年頃からVPNの脆弱性が盛んに指摘されるようになり、NSA(米国国家安全保障局)とCISA(米国サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁)が連名で発出した文書『Selecting and Hardening Remote Access VPN Solutions(リモートアクセスVPNの選定と強化)』の中では、SSL-VPNではなく「IPSec-VPN(以下、IPsec)」が標準プロトコルとして推奨された。

 こうした潮流を受けて、フォーティネットはSSL-VPNの廃止を決断したのである。なお、2026年5月11日に新規バグ修正や追加機能などの技術サポートは終了するが、セキュリティパッチなど最低限のサポートは2027年11月11日まで継続される。いわゆる、移行までの猶予期間だ。突然ユーザーがほったらかしにされるわけではない。

移行までの猶予期間
2027年11月11日が最終的なタイムリミットだ。この時までには移行を完了しておく必要がある(提供:フォーティネットジャパン合同会社)

次のページ
手っ取り早いのはIPsecへの移行だが、あくまでも延命措置

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • note
Security Online Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

名須川 楓太(編集部)(ナスカワ フウタ)

サイバーセキュリティとAI(人工知能)関連を中心に、国内外の最新技術やルールメイキング動向を取材しているほか、DX推進や、企業財務・IRなどのコーポレート領域でも情報を発信。武蔵大学 経済学部 経済学科 卒業。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/23536 2026/02/16 09:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング