継承者が途絶えたレガシーシステムの蘇生法━━攻め・守りの両面から技術的負債を「生きた資産」にする要点
リアーキテクト:モジュラーモノリスの選択/リバイス:モダンなフロントと堅牢なバックエンドの共存
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どこまで守り、どこから攻めるべきか? 使い分けの極意
自社の資産を「守る」べきか、それとも「攻め」に転じるべきか。その答えは、決して二者択一ではありません。企業にとって重要なのは、すべてのシステムを一斉に刷新することではなく、領域の特性に応じて適切なアプローチを使い分けることです。
| アプローチ | 対象となる領域 | 主な目的 |
|---|---|---|
| リバイス | 堅牢性が求められるバックエンド、基幹業務 | 継続性の確保、リスク低減、コスト削減 |
| リアーキテクト | 変化の激しい顧客接点、フロントエンド | アジリティ向上、市場適応、価値創出 |
既存資産の安定稼働を優先するべき領域は、これまで培ってきた仕組みを活かす「リバイス」によって守りを固める。一方、市場変化への即応性や拡張性が競争力に直結する領域は「リアーキテクト」によって攻めに転じる。このハイブリッドな考え方こそが、投資対効果を着実に高めていく、現実的かつ持続可能なモダナイゼーションのロードマップとなります。
ITモダナイゼーションの本質は、単に古いコードを書き換えることではありません。技術、運用、そして組織のあり方を根本から見直し、ビジネスそのものを「継続的に進化できる状態」へと導くプロセスです。アプリケーションの柔軟性、プラットフォームの抽象化、運用の自動化、そして自律的に成長できる組織文化。これらがそろって初めて、市場の変化を脅威ではなく機会として捉える真のアジリティが生まれます。
さらに、この変革はデータの扱い方にも変化をもたらします。モダンな基盤によって、オンプレミスとクラウドの境界を意識しないデータ統合が進み、組織横断での継続的な利活用が可能になります。
こうして整備された高品質なデータ基盤は、将来的に生成AIやAIエージェントを活用したビジネス変革や、いまだ見ぬ新たな価値創出を支える強力なエンジンとなっていくでしょう。
次回の最終回では、労働人口減少時代を乗り切る有力な手段として、AIエージェントとの協働によるハイブリッド型の業務基盤について、その考え方と全体像を解説します。
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- この記事の著者
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松島 大輔(マツシマ ダイスケ)
株式会社日立ソリューションズ ITプラットフォーム事業部 ITモダナイゼーション本部 ITモダナイゼーション推進センタ センタ長。 ITモダナイゼーション事業を推進。特にレガシーシステムからのマイグレーション領域を中心に、最適な移行手法の提案と実行に従事する。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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寺西 陽平(テラニシ ヨウヘイ)
株式会社日立ソリューションズ ITプラットフォーム事業部 ITモダナイゼーション本部 ITモダナイズソリューション部 部長。 最新のテクノロジーを活用したアプリケーションのモダナイゼーション事業をリードし、企業のDXを推進。現行の業務内容を可視化し、業務プロセスの刷新を図るDXプロジェクトにおいて...
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